インソールのサイズ調整のやり方|切って合わせる手順

インソールのサイズ表はS・M・Lのレンジ表記で、ザムストのFootcraft STANDARDはM(23.0〜24.5cm)、シダスのクッション3DはM(25.0〜26.5)と、同じMでも受け持つ足のサイズが違います。他社の表を当てはめると一段ずれます。
サイズ調整の順番も決まっています。
まずメーカーの表でレンジを選び、靴に入れる段階で、靴から取り出した元の中敷きを型紙にしてつま先側だけを切ります。
先に切ってからサイズを考えると、戻せません。
本記事では、メーカー別のサイズ表の読み方・元の中敷きを型紙にしたカットの手順・切りすぎたときに起きることと直し方まで、順に解説します。

靴下Lab編集部
靴下Labは、「快適な足元から、毎日の生活をもっと豊かに」をテーマに、靴下に関するあらゆる情報を調査・発信するメディアです。素材や機能の違い、季節に応じた選び方、消臭・防寒・健康サポートなど、靴下に関する疑問をわかりやすく解説しています。
※本記事はAIの補助を得て作成し編集部が校正しています。
インソールのサイズ調整は「表で選ぶ→前だけ切る」の順番で進める
調整といっても、やることは大きく2つしかありません。
買う前のサイズ選びと、靴に合わせるカットです。
前者を外すと後者では取り返せないので、表の読み方から確認してください。
サイズ表のレンジはメーカーごとに刻みが違う
シダスのクッション3Dは、XS(22.0〜23.0)、S(23.5〜24.5)、M(25.0〜26.5)、L(27.0〜28.0)、XL(28.5〜29.5)という区切りです。
ザムストのFootcraft STANDARDは、S(21.0〜22.5cm)、M(23.0〜24.5cm)、L(25.0〜26.5cm)、LL(27.0〜28.5cm)、3L(29.0〜30.5cm)と刻まれています。
並べると分かるとおり、シダスのMとザムストのLがほぼ同じ範囲です。
記号だけで「いつものM」と選ぶと、一段小さいものが届きます。
足のサイズがレンジの境目に乗っている場合は、大きいほうを選んでおくと後で前を切って詰められます。
小さいほうを選んだときに足せる余白はありません。
シリーズごとの違いはザムストのインソールの選び方とシダスのシリーズ別の使い分けで解説しています。
元の中敷きを型紙にしてつま先だけをカットする
ザムストがFootcraft STANDARDで公表している手順は次の流れです。
カットできる製品かどうかは先に確認してください。
すべてのインソールが切れる作りとは限りません。
- シューズに入っているインソールを取り出します。靴の中の形をいちばん正確に写した型紙になるからです
- 取り出したインソールを、新しいインソールの上にかかとを合わせて重ねます。基準はかかとで、つま先ではありません
- つま先をマーキングします。線が見えないと、切る位置が手元の感覚頼りになります
- マーキングに沿って余分な部分をカットします
- シューズに入れて、めくれや浮きがないか確かめます
切りすぎると、靴の中で足が前に滑ります
つま先を短く切りすぎると、インソールの先端と靴の先端の間に隙間が空きます。
歩くたびに足が前へ送られ、指先が靴の先に当たります。
素材を足して埋める方法はないため、短くしたぶんは戻せません。
マーキングした線は、削るのではなく線の外側を残す気持ちで切ってください。
もうひとつ起きやすいのが、かかと合わせを崩したままカットしたときのずれです。
つま先側で長さを合わせて切ると、靴に入れた段階でかかとが浮き、土踏まずを支える部分が本来より前や後ろに来ます。
アーチの高い位置が指の付け根寄りにずれると、支えている場所が変わるので、履き心地の違和感として出ます。
かかと基準が手順に入っているのは、この位置関係を保つためです。
幅の側面も同じです。
シダスのクッション3Dは4E幅広に対応した作りですが、靴の内側の幅より広いインソールを無理に押し込むと、縁が立ち上がって足の側面に当たります。
当たりを避ける考え方は外反母趾のインソール選びの基準で解説しています。
サイズ調整でつまずきやすい場面と、その直し方
元の中敷きを入れたまま重ねてしまう
靴の中敷きが取り外せるタイプなのに気づかず、上から新しいインソールを重ねる置き方です。
公表されている手順が「取り出す」から始まっているのは、二枚重ねになると靴の中の高さが変わるためです。
シダスのクッション3Dはつま先の厚みが4.0mmと公表されていて、その厚みぶんだけ甲が詰まります。
甲が窮屈だと感じたら、まず下の一枚を抜いてください。
つま先が浮いて波打つ
切り足りず、インソールが靴の先端に突き当たっている状態です。
一度取り出して、靴の内側の縁に沿って当たっている位置を確かめ、1回に切る量を小さくしながら詰め直します。
まとめて切らずに少しずつ削るのは、切りすぎが取り返せないからです。
かかとが浮いて脱げそうになる
インソールの厚みぶん足の位置が上がり、履き口とかかとの関係が変わったときに起きます。
靴ひもを結び直しても収まらないなら、そもそも厚みのあるタイプが靴に対して合っていません。
前足部だけ、またはかかとだけを覆うハーフタイプに替えると、全長を覆うタイプより靴の中の余裕を食いません。
タイプ選びは目的別に合うインソールの見分け方で解説しています。
道具はハサミと油性ペンで足ります
必ず用意したいのは、刃の長いハサミと、線がはっきり残る油性ペンの2つです。
工作用の小さなハサミでも切れますが、刃が短いと切り口が階段状になり、靴の中で引っかかる縁ができます。
ペンが手元になければ、元の中敷きの輪郭に沿ってマスキングテープを貼り、テープの縁を線の代わりにする方法でも代用できます。
カッターは勧めません。
EVAのような発泡樹脂は刃が沈み込んで斜めに切れやすく、机の上で力をかけるぶん手元も危なくなります。
どうしても厚みがあって切りにくい場合は、一度で切り落とそうとせず、表面から数回に分けてハサミを入れてください。
切り終わったら、断面を指でなぞって毛羽が出ていないか確かめると、履いたときの当たりを減らせます。
素材ごとに変わる手入れと、インソールのサイズ調整をやり直す目安
インソールに使われる素材は、土台のシェルに使われるEVA、クッション性を担うポリウレタン、衝撃吸収のパッドとして部分的に入るジェルが代表的です。
ソルボのようにポリウレタン樹脂へ衝撃吸収素材を組み合わせた構成もあり、同じ「クッション」でも作りが違います。
素材が違えば水や熱への強さも違うので、洗えるかどうかや耐用の目安は、製品に付いている表示に従ってください。
メーカーが公表していない条件を、他社の製品から推測しないことです。
どの素材でも共通するのは、乾かし方です。
ドライヤーやストーブの前など熱源に当てると、樹脂が縮んだり反ったりして、せっかく合わせた長さが変わります。
靴から出して風の通る日陰に置くのが無難です。
湿ったまま靴に戻すと、皮膚の常在菌が汗や皮脂・角質を分解して生じる物質が、においとして残りやすくなります。
靴とインソールをまとめて見直す手順は足の臭い対策の基本で解説しています。
サイズ調整をやり直すのは、靴を替えたときです。
同じ表示サイズの靴でも、木型が違えば内側の長さも形も変わります。
すでに前を切ったインソールを別の靴へ移すと、短すぎて隙間ができる場合があり、その靴では使えません。
複数の靴で使い回したいなら、靴ごとに1枚用意するほうが確実でしょう。
切り口がほつれてきた場合や、かかとのくぼみが潰れて平らに近くなった場合も、調整ではなく交換を検討する時期です。
よくある質問
インソールは大きめと小さめ、どちらを買えばいいですか
レンジの境目に足のサイズが乗っているなら、大きいほうです。
つま先を切って短くすることはできても、足すことはできません。
ただしカットできない製品もあるので、購入前にカット可否を確認してください。
かかと側を切って長さを合わせてもいいですか
勧められません。
かかとを基準に位置を合わせる作りになっているため、後ろを削ると土踏まずを支える部分の位置がまるごとずれます。
長さの調整はつま先側でおこなってください。
元から入っている中敷きは捨てたほうがいいですか
取っておいてください。
型紙として使えますし、別のインソールを試すときや靴を手放すときに戻せます。
新しいインソールと二枚重ねにして使うことは想定されていません。
左右で足のサイズが違う場合はどうしますか
左右それぞれ、その足を入れる靴の中敷きを型紙にして別々にマーキングしてください。
片方の線をもう片方に写すと、差のぶんだけずれます。
左右差が大きく、靴選び自体に困っている場合は医療機関に相談してください。
扁平足向けのインソールも同じ手順で切れますか
カットできる製品なら手順は同じです。
ただしアーチを支える形状が入っているタイプは、切れる範囲が前足部だけに限られていることがあります。
アーチの支え方の違いは扁平足のインソールの選び方で解説しています。
まとめ
インソールのサイズ調整でやることは、メーカーごとに刻みの違うサイズ表でレンジを選ぶことと、靴から取り出した元の中敷きをかかと合わせで重ねて、つま先側だけを切ることの2つです。切りすぎたぶんは戻せないので、少しずつ詰めてください。
靴を替えたら、同じ表示サイズでも内側の形が変わるため、調整はやり直しになります。ぜひ本記事のカット手順と、つまずきやすい場面ごとの直し方を参考に、手持ちの靴に合う一枚へ仕上げてください。

