着圧ソックスは1日何時間まで?着用時間の考え方と注意点

売り場の着圧ソックスは、日中用と就寝用の2タイプに分かれます。
いつ履くかはこの表示で決まり、日中用のまま寝たり、就寝用を仕事中に履いたりする使い方は想定されていません。
着圧の強さはmmHg(水銀柱ミリメートル)で表し、足首を最も強く、上にいくほど弱める段階圧が一般的な設計です。
立って動く前提か、横になる前提かで、圧の置き方が変わります。
履き方も、つま先から一気に引き上げるものではありません。生地をたぐってかかとを合わせ、そこから少しずつ上げると、ねじれずに設計どおりの位置に収まります。
本記事では、日中用と就寝用の履き分け・たぐって通す履き方の手順・跡が深く残るときの直し方・素材別の洗い方を解説します。

靴下Lab編集部
靴下Labは、「快適な足元から、毎日の生活をもっと豊かに」をテーマに、靴下に関するあらゆる情報を調査・発信するメディアです。素材や機能の違い、季節に応じた選び方、消臭・防寒・健康サポートなど、靴下に関する疑問をわかりやすく解説しています。
※本記事はAIの補助を得て作成し編集部が校正しています。
着圧ソックスをいつ履くかは、日中用と就寝用の表示で決まります
まずパッケージか商品ページで、日中向けか就寝向けかを確認してください。
同じブランドでも用途ごとに別製品として作られており、圧のかけ方も丈も違います。
メディキュットのように用途別のシリーズを持つブランドでは、名前が似ていても中身が入れ替え可能というわけではありません。
シリーズごとの分かれ方はメディキュットのシリーズの違いで解説しています。
日中用|活動する時間に合わせて履くもの
日中用は、立ったり歩いたりしている間に使う前提の製品です。
履くなら朝の身支度のときが扱いやすく、脚がむくんでから履こうとすると生地が上がりにくく、締めつけも強く感じます。
仕事中に履くときの丈や靴との合わせ方は日中用の着圧ソックスの選び方で解説しています。
就寝用|横になっている時間に使うもの
就寝用は、横になって脚に体重がかからない状態を想定しています。
就寝中は自分で締めつけに気づきにくいため、日中用より弱めの圧に設計されている製品が多く、日中用の代わりに使うものではありません。
そもそも着圧で何が起きて何が起きないのかは、着圧ソックスの効果で解説しています。
着圧ソックスは足首に通してから引き上げます
着圧ソックスは伸ばしながら引き上げると、途中でねじれたり、履き口だけが先に上がってしまいます。次の順番で扱ってください。
- 爪を短く整え、指輪や腕時計を外します。着圧製品は編み地が細く、引っかけると1か所から伝線します。
- 手を入れて、履き口までくるくるとたぐり、ドーナツ状にまとめます。この状態にしておくと、引っぱらずに足を通せます。
- つま先を入れ、かかとの位置を先に合わせます。かかと部分が浮いたまま上げると、土踏まずやアーチの支えが設計位置からずれます。
- 足首、ふくらはぎ、膝下の順に、たぐった生地を少しずつ転がすように上げます。一気に引くと足首だけに圧が集中します。
- 最後にしわとねじれを手のひらで伸ばします。しわが残った部分は圧が二重にかかり、そこだけ跡が深くなります。
履き口は折り返さないでください。
折り返すと生地が二重になり、その細い帯の部分だけ圧が強くなります。
丈が余ると感じるなら、折るのではなくサイズか丈の見直しが必要です。
就寝時に強い着圧ソックスを履くとどうなるか
日中用を履いたまま眠ると、締めつけに気づいて脱ぐという判断ができません。
朝になって履き口の跡が深く残っていたり、つま先が冷えていたりするのは、圧が体勢に合っていなかったサインです。
就寝中は脚に体重がかからないぶん、同じ圧でも日中より強く感じます。
逆に就寝用を日中に履くと、動きに対して支えが足りず、ふくらはぎでたるんだりずり落ちたりします。ずり落ちた状態は、膝裏やふくらはぎの一点に生地が丸まって食い込む形になるため、そのまま履き続けないでください。
指先のしびれ、色の変化、痛みが出た場合は使用を中止し、気になる症状が続くときは医療機関に相談してください。
下肢静脈瘤や糖尿病などで治療を受けている人は、自己判断で強い圧の製品を使わないでください。
医療機関で扱う弾性ストッキングと市販の着圧ソックスは目的も設計も別のもので、その違いは弾性ストッキングと着圧ソックスの違いで解説しています。
よくある失敗と、その場でできる直し方
履き口の跡が深く残る
まず折り返していないか、しわが寄っていないかを見てください。
どちらでもないなら、その丈がふくらはぎの太い位置で止まっている可能性があります。
ハイソックス丈で食い込むなら、膝下より短い丈か、ワンサイズ上のレンジ表記を検討してください。
サイズ表記は靴のサイズと1対1で対応せず、同じ「M」でもメーカーによって実寸が違います。
ふくらはぎでずり落ちる
かかとの位置合わせを飛ばしていると、全体が下にずれたまま履いた状態になります。
いったん膝下まで戻し、かかとを合わせ直してから上げてください。
何度直しても落ちるなら、生地のポリウレタンがゆるんで伸縮が戻らなくなっているか、サイズが大きすぎます。
つま先が窮屈で爪が当たる
脚の太さでサイズを選ぶと、足長が合わないことがあります。つま先だけを少し引き出してから履き口を上げ直すと解消する場合もありますが、爪が当たり続けるなら、つま先の開いたオープントゥタイプを選んだほうが無理がありません。
履くときに爪で引っかける
薄手のものは指の腹で押し上げるだけでも編み目が走ります。滑り止めのないゴム手袋をはめると、爪が当たらず、生地をつかむ力も伝わります。
道具はほぼ不要ですが、前かがみが苦しいときは補助具があります
基本的には手だけで履けます。
用意しておくと楽なのは、洗濯用のネットと、ゴム手袋の2つです。
ネットは洗濯機で他の衣類と絡ませないため、ゴム手袋は引っかけ防止と滑り止めのためです。
腰や股関節の事情で前かがみになりにくい場合は、ソックスエイドという補助具があります。
板状のパーツに靴下をかぶせ、ひもを引いて足を通す道具で、着圧タイプへの対応をうたう製品もあります。
ただし伸びの少ない厚手の着圧製品は入りにくいことがあるため、対応する厚みの記載を確認してください。
使い方と選び方はソックスエイドとはで解説しています。
何時間履くか、着圧ソックスを毎日使うときの間隔
着用時間は製品の表示に従うのが原則で、日中用なら起きている時間、就寝用なら寝ている間が想定です。
24時間履き続ける使い方は、どちらのタイプでも想定されていません。
入浴のときに脱ぎ、肌の状態と跡の残り方を目で確認する時間を作ってください。
毎日履くなら2足以上で回すほうが長持ちします。
伸縮を担っているポリウレタンは洗濯と乾燥、そして着用中の伸ばしっぱなしで少しずつ劣化し、圧は次第に弱まります。
履いても跡がまったく付かなくなり、手で引っぱっても戻りが鈍いと感じたら、圧が落ちたと考えて買い替えの目安にしてください。
飛行機や長距離バスのように、座ったまま脚を動かせない時間が続く移動では、乗る前に履いてから乗り込むほうが機内で慌てずに済みます。移動時の使い方は飛行機で着圧ソックスは必要かで解説しています。
着圧ソックスの洗濯は素材で分かれます
綿・ナイロン・ポリエステル中心のもの
洗濯ネットに入れ、弱水流で洗います。
おしゃれ着用の中性洗剤が無難で、塩素系漂白剤は避けてください。
乾かすときは陰干しにして、乾燥機と直射日光は使わないほうが安全です。
ポリウレタンは熱で傷みやすく、乾燥機に1回かけただけで伸縮が変わることもあります。
物干しに二つ折りで掛けると重みで丈が伸びるため、履き口を留めてまっすぐ吊るす形が向いています。
ウール・メリノウール・シルクが入るもの
こちらは水温と機械力の管理が変わります。
30度以下の水を使い、おしゃれ着用洗剤で押し洗いにしてください。
もみ洗いやこすり洗いは、ウールなら縮みとフェルト化、シルクなら毛羽立ちにつながります。
すすいだ後はねじって絞らず、タオルに挟んで水気を吸わせ、平らな場所に広げて陰干しします。
柔軟剤は繊維の表面に残って伸縮の戻りを鈍くすることがあるため、使わないほうが安心です。
抗菌や消臭の加工が入っている製品は、洗濯を重ねると効果が落ちていくことも覚えておいてください。
よくある質問
着圧ソックスは寝るときに履いてもいいですか
就寝用として作られた製品なら、表示された時間内で使えます。
日中用をそのまま寝るときに履くのは想定外の使い方で、締めつけに気づけないまま朝を迎えることになります。
用途表示が見当たらない製品は、日中の短時間から試してください。
朝と夜、どちらに履くほうがいいですか
どちらが正しいという話ではなく、持っている製品がどちらの時間帯用かで決まります。
日中用は朝の身支度のタイミングで履くと生地が上がりやすく、就寝用は布団に入る前に履いて起床時に脱ぐ流れになります。
両方の時間帯を通して使いたい場合は、日中用と就寝用を別に用意するのが本来の形です。
跡が残るのは締めすぎということですか
薄い跡は着圧製品では珍しくありませんが、赤みや溝が深く、しばらく消えない場合はサイズか丈が合っていない可能性があります。
折り返しやしわがないかを確認し、それでも残るならワンサイズ上か短い丈に変えてください。
痛みやしびれを伴うときは使用をやめ、気になる場合は医療機関に相談してください。
着圧ソックスの上から靴下を重ねてもいいですか
薄手のフットカバーを重ねる程度なら履ける靴もありますが、厚手を重ねると靴の中の余裕がなくなり、つま先が圧迫されます。冷えが気になる場合は、重ねるより先に、丈の長い着圧タイプへ替えるほうが足先の窮屈さを避けられます。
移動中に履くときは何時間まで大丈夫ですか
製品の表示時間が上限です。
表示のない製品を長時間の移動で使うなら、休憩のたびに立って歩き、履き口の食い込みを直してください。
長時間の座位そのものへの備え方は着圧ソックスとエコノミークラス症候群で解説しています。
まとめ
いつ履くかは、製品が日中用か就寝用かという表示で決まります。
履き方は、たぐって輪にしてからかかとを合わせ、足首から順に転がして上げるところまでが一続きの作業です。
しわと折り返しを残さないだけで、跡の残り方はかなり変わります。
使い始めてからは、24時間続けて履かない、2足以上で回す、素材に合わせて洗って陰干しする、この3点を守れば圧の落ちるのを遅らせられます。ぜひ本記事の履き方の手順と素材別の洗い方を参考に、手持ちの一足を用途どおりの時間帯で使ってください。




