日中用の着圧ソックスの選び方|仕事中に履くときの注意点

着圧ソックスのパッケージには「日中用」「おやすみ用」といった表示が分かれていて、同じシリーズでもmmHg(水銀柱ミリメートル)の設定が違います。
日中用は立ち姿勢や歩行を前提に足首側の圧を強めた段階圧で作られ、就寝用は横になった状態を前提に全体の圧をおさえてあります。
表示を見ないまま就寝用を通勤に履くと、履いた感触は楽なのに夕方の脚の張りには物足りない、という結果になりがちです。
本記事では、日中用で圧の強さと丈をどう見るか、タイプごとに向いている人、サイズ表記の読み方、洗濯でゴムがゆるむまでの目安を解説します。

靴下Lab編集部
靴下Labは、「快適な足元から、毎日の生活をもっと豊かに」をテーマに、靴下に関するあらゆる情報を調査・発信するメディアです。素材や機能の違い、季節に応じた選び方、消臭・防寒・健康サポートなど、靴下に関する疑問をわかりやすく解説しています。
※本記事はAIの補助を得て作成し編集部が校正しています。
日中用の着圧ソックスは、圧の強さと丈で選び分けます
売り場に並ぶ着圧ソックスの違いは、素材や色よりも先に圧の設計に出ます。
日中に履くものを選ぶなら、まずmmHgの表示と、その圧が脚のどこまでかかるのかを確認してください。
素材や編みの厚みは、靴に入るかどうかという別の問題として後から足せば足ります。
足首がいちばん強い段階圧という設計
多くの着圧ソックスは段階圧といって、足首を最も強く、ふくらはぎ、太ももへ向かうほど弱くしてあります。
数値が大きいほど圧は強く、同じ「日中用」の中でも幅があります。
強いほうを選べば効果が上がるという単純な話ではありません。
圧が強い製品は履くときに手間がかかり、長時間履いていると履き口の跡が深く残ったり、指先の締めつけが気になったりします。
日中に8時間以上履くつもりなら、はじめは弱いほうから試すのが無理のない選び方です。
mmHgの読み方と市販品の位置づけは医療用と市販の着圧ソックスの違いで解説しています。
ひざ下まで覆うかどうかで使える場面が変わる
日中用で主流なのは、ふくらはぎを覆うハイソックス丈です。
ふくらはぎの筋肉は歩行のたびに血液を押し上げる役割を持つため、この部分に圧をかける設計が日中の着用と相性がよいとされています。
一方、くるぶし丈やフットカバー丈の着圧品もあり、こちらは足首から下だけに圧がかかります。
パンプスやスニーカーで外から見せたくないときには使えますが、ふくらはぎの張りが気になっている人が同じ効果を期待すると噛み合いません。
何ができて何ができないのかは着圧ソックスの効果とむくみ対策の範囲で解説しています。
就寝用を日中に履くとどうなるか
就寝用として売られている製品は、横になっている姿勢を前提に、全体の圧を控えめにしてあります。
寝ている間は脚と心臓の高さの差が小さく、強い圧をかける前提がありません。
それを立って過ごす日中に履いても、締めつけ感が少なくて楽な代わりに、夕方の脚の張りに対しては物足りない着用感になります。
逆の使い方はもっと避けてください。
日中用は足首側の圧が強く設計されているため、就寝時に履き続けると、寝ている間に圧を感じ続けることになります。
多くのメーカーは日中用製品について就寝時の着用を勧めていません。
表示された用途どおりに使うのが基本です。
なお、着圧の設計そのものが目的から違う製品として、医療機関で扱われる弾性ストッキングがあります。
市販品とは目的も設計も別で、市販の着圧ソックスは医療用ではありません。
両者の線引きは弾性ストッキングと着圧ソックスの違いで解説しています。
日中に履く着圧ソックスのタイプと向いている人
日中用のなかでも、丈と形状で使える場面がはっきり分かれます。自分の服装と、どこに圧をかけたいかの2点で絞り込んでください。
| タイプ | 構造の特徴 | 向いている人 |
|---|---|---|
| 日中用ハイソックス | 足首を最も強くした段階圧で、ふくらはぎ全体を覆う | 立ち仕事やデスクワークで夕方の脚の張りが気になる人。パンツスタイルが中心の人 |
| ひざ下ストッキング・タイツ型 | 薄手の生地に着圧を組み込み、素肌に近い見え方にしたもの | スカートやオフィスの服装に合わせたい人。厚手の靴下では靴に入らない人 |
| くるぶし・フットカバー丈の着圧 | 足首から下だけに圧がかかる。外から見えにくい | 足首まわりの引き締め感だけが欲しい人。丈を見せたくない人 |
| スポーツ用コンプレッション | 着圧に加えて速乾性のポリエステルや足裏の滑り止めを組み合わせたもの | ランニングや競技中に履く人。汗の量が多い場面で使う人 |
| 太もも丈・ロングタイプ | 太ももまで覆い、上にいくほど圧を弱める | 脚全体を覆いたい人。ただし履く手間は最も大きくなります |
迷ったときは日中用ハイソックスから始めるのが現実的です。
製品数が多く、圧の強さの選択肢も揃っています。
スポーツ中に履くものを探しているなら、着圧よりも先に素材と滑り止めを見るべき場面があり、その判断軸はスポーツソックスの丈と機能の選び方で解説しています。
日中の着圧で失敗しやすい選び方
強い圧をいきなり選んで履かなくなる
いちばん多いミスマッチは、圧の強い製品を初めての一足に選んでしまうことです。
強い圧の製品は伸ばして足を入れる力が要るうえ、慣れないうちは午後に締めつけが気になって脱いでしまうことがあります。
履かなければ何も起きません。
まず弱い設定のものを一日通して履けるか確かめてから、強いほうを検討してください。
着圧ソックスが履きにくいときの補助具についてはソックスエイドの使い方と選び方で解説しています。
靴の中の余裕を計算に入れない
着圧品でもパイル編みで厚みを出したものや、素材に綿を多く使った厚手のものがあります。
保温やクッションには有利ですが、革靴やパンプスに履くと甲が窮屈になります。
ふだんの靴で試せないなら、ストッキング型のような薄手を選んだほうが日中を通して履き続けられます。
持病がある状態で強い着圧を選ぶ
脚の血流や皮膚の状態に不安がある場合、市販の着圧ソックスを自己判断で使うのは避けてください。
圧をかけること自体が向かない状態もあります。
脚の張りや痛み、色の変化が続くようなら、製品を選ぶ前に医療機関に相談してください。
サイズ表記は靴のサイズと1対1で対応しません
着圧ソックスのサイズは「S・M・L」や「22-24cm」のようなレンジで示され、靴のサイズと同じ番号として扱えません。
とくに日中用は、圧の設計を成り立たせるためにふくらはぎ周りの寸法も基準に入っています。
パッケージの裏に足のサイズとふくらはぎ周りの両方が書かれている製品なら、両方を測ってから決めてください。
合っていないと何が起きるかは、大小それぞれで違います。
小さすぎる場合は履き口が食い込んで跡が深く残り、ふくらはぎの途中で生地がたるまずに一点で締まります。
段階圧は足首から上へ徐々に弱めていく設計なので、途中で強く締まる箇所ができると、想定した圧のかかり方から外れてしまいます。
大きすぎる場合は圧そのものが足りず、ふつうの靴下に近い履き心地になります。
かかとの位置が合わずにずれるのも大きめを選んだときのサインです。
同じ表記でもメーカーによって実寸が違うため、他社で使えたサイズをそのまま当てにしないでください。
シリーズごとの用途とサイズ展開の違いはメディキュットのシリーズの違いで解説しています。
洗濯で着圧はゆるみます。買い替えの目安
着圧ソックスの伸縮はポリウレタンが担っていて、この繊維は熱と摩擦で劣化します。
乾燥機の高温、直射日光での長時間干し、柔軟剤の使いすぎは、いずれもゴムのゆるみを早めます。
洗濯ネットに入れて手洗いか弱水流で洗い、日陰で干すのが無理のない扱いです。
抗菌や消臭をねらった加工が併用されている製品では、洗濯を重ねるうちにその働きも落ちていきます。
買い替えの合図は、履くときの抵抗が減ったと感じたときです。
以前は引き上げるのに力が要ったのに、すっと上がるようになったなら、圧はすでに落ちています。
履き口が広がってふくらはぎの途中で止まる、かかとの位置がずれるといった変化も同じ意味です。
毎日履くなら数か月単位で交代する消耗品として考え、2〜3足を回して1足あたりの洗濯回数を減らすと長持ちします。
よくある質問
日中用の着圧ソックスを履くと脚が細くなりますか
圧をかけている間は脚の見え方が変わったように感じる人がいますが、体脂肪が減るわけではありません。
脱げば元に戻ります。
サイズの見た目が一時的に変わることと、脚が細くなることは別の話として考えてください。
一日中履いていても大丈夫ですか
日中用は起きている時間の着用を前提に作られていますが、着用時間の目安は製品ごとに違うため、パッケージの記載に従ってください。
指先の色が変わる、しびれる、跡が深く残って戻らないといった変化があれば脱いでください。
症状が続く場合は医療機関に相談してください。
飛行機や長距離バスでも日中用でよいですか
座ったまま動かない時間が長い移動では、就寝用より日中用のほうが想定に近い場面です。
ただし靴を脱いで過ごすことが多いので、丈と素材の選び方は通勤時と変わります。
移動時の使い方は飛行機での着圧ソックスの選び方と移動時の着圧ソックスの使い方で解説しています。
むくみが強い日だけ強い圧のものを履く使い方はできますか
その日の状態で圧の強さを変える使い方自体は禁じられていませんが、強い圧の製品を慣れないうちに長時間履くと締めつけが負担になります。弱いものを常用し、座り続ける日だけ丈の長いものにする、といった変え方のほうが続けやすいです。
着圧ソックスの上から普通の靴下を重ねてもよいですか
重ね履きで厚みが増すと靴の中の余裕がなくなり、つま先が圧迫されます。
着圧の設計は肌に直接接する前提で作られているため、間に別の靴下を挟むと圧のかかり方も変わります。
保温したいなら、着圧品側の素材で選び直すほうが確実です。
まとめ
日中用の着圧ソックスを選ぶときは、mmHgの強さと、ふくらはぎまで覆う丈かどうかの2点を先に決めてください。
就寝用は横になった姿勢が前提の設計なので、日中の着用では物足りなさが残ります。
サイズはレンジ表記のまま靴のサイズに当てず、足のサイズとふくらはぎ周りの両方で合わせるのが失敗の少ない買い方です。
伸縮を担うポリウレタンは洗濯と熱で確実に劣化するので、履くときの抵抗が減ったら交代の時期だと考えてください。
ぜひ本記事のタイプ別比較表と、圧の強さ・丈・サイズの3つの確認点を参考に、自分の一日の過ごし方に合う一足を絞り込んでください。



![[ナースリー] 看護師さんの着圧ハイソックス(5足組) 医療 オフィス レディース 靴下ソムリエ監修 3段階着圧 履きや](https://m.media-amazon.com/images/I/41MH0yPLmOL._SL500_.jpg)
