着圧ソックスを履かない方がいい人|当てはまる条件と注意点

脱いだあとに履き口の跡が深く残って、しばらく消えないことがあります。
着圧ソックスは足首をいちばん強くして上にいくほど弱める段階圧という設計で、強さはmmHg(水銀柱ミリメートル)という単位で表されます。
数字が大きいほど強く、日中に立ち仕事で履くものと就寝中に履くものでは、想定している圧も着用時間も違います。
そのため「むくみが気になるから強いほうを」という選び方をすると、食い込みや痛みが出て履き続けられなくなります。
持病があって治療を受けている人は、市販品を自己判断で使う前に医療機関へ相談してください。
本記事では、着圧の強さと時間帯の見方・タイプ別に向く人と避けたい人・22-24cmのようなサイズ表記の読み方を解説します。

靴下Lab編集部
靴下Labは、「快適な足元から、毎日の生活をもっと豊かに」をテーマに、靴下に関するあらゆる情報を調査・発信するメディアです。素材や機能の違い、季節に応じた選び方、消臭・防寒・健康サポートなど、靴下に関する疑問をわかりやすく解説しています。
※本記事はAIの補助を得て作成し編集部が校正しています。
着圧ソックスは強さと履く時間帯を先に決める
素材や丈より先に決めるのは、圧の強さと、どの時間帯に履くかです。
この2つがずれていると、どんなに評判のいい製品でも合いません。
逆にここが合っていれば、綿混かポリエステル混かといった素材の違いは、履き心地の好みの範囲に収まります。
mmHgは数字が大きいほど強い
着圧の強さはmmHgで表され、多くの製品は足首の値を表示しています。
段階圧の設計では足首がいちばん強く、ふくらはぎ、太ももへ向かうほど弱くなります。
注意したいのは、同じ数値でもメーカーによって測り方や部位の設定が違うことです。
数値だけを並べて比べても、実際に履いたときの締まり方は一致しません。
強い数値の製品を選べばそのぶん結果が出る、という関係にはならないと考えてください。
日中用と就寝用は別の設計
日中用は、立ち仕事や移動で脚に負担がかかる時間に合わせた圧になっています。
就寝用は横になって過ごす前提なので、一般に日中用より圧を弱めた設計です。
就寝中に日中用を履くと、寝ている間ずっと強い締めつけが続きます。
時間帯の使い分けについては着圧ソックスは寝る時に履いていい?で解説しています。
着用時間の上限が気になる場合は1日何時間まで履けるかもあわせて確認してください。
着圧ソックスを履かない方がいい人の条件
ここが記事の本題です。以下にあてはまる場合、市販の着圧ソックスを自分の判断で使う選択はおすすめしません。
脚の血流や皮膚について治療を受けている人
下肢静脈瘤・糖尿病・動脈の疾患などで通院している場合、締めつけてよいか、どれくらいの圧が適切かは体の状態で変わります。
市販品はこうした判断を前提に作られていません。
必要かどうかも含めて、かかっている医療機関に相談してください。
皮膚に傷や炎症、強いかゆみがある部分を覆う使い方も避けてください。
履いて痛み・しびれ・強い跡が出る人
着圧は多少の締まりを感じるものですが、指先が冷たくなる、しびれる、痛みが出るといった反応は合っていない合図です。
サイズを上げれば解決することもありますが、次の1足でも同じことが起きるなら、着圧タイプそのものを見送る判断があります。
跡が翌日まで消えない場合も同じです。
脚を細くする目的で探している人
着圧で一時的に脚のサイズが変わったように感じる人はいますが、体脂肪が減るわけではありません。
この目的で選ぶと、期待した変化が出ないまま強い製品へ買い替えていく流れになりがちです。
何ができて何ができないかは着圧ソックスの効果とむくみ対策の範囲で解説しています。
自分で履くのがつらい人
着圧ソックスは伸びにくく、履くときに前かがみで引き上げる動作が要ります。
腰や肩を痛めていて、この動作自体が負担になるなら、無理に日課にしないでください。
補助具を使う手もあり、選び方はソックスエイドの使い方と選び方で解説しています。
用途で分かれる3つのタイプと、医療用との線引き
市販の着圧ソックスは、大きく日中用・就寝用・スポーツ用に分かれます。丈もフットカバーからハイソックス、太ももまでのタイプまで幅があり、丈が長いほど圧をかける範囲が広くなります。
日中用
立ち仕事やデスクワーク、移動中に履く前提のタイプです。
靴を履くので、靴の中に入る部分は厚みを抑えた作りが多くなります。
ハイソックス丈が中心で、膝下までを覆います。
就寝用
横になっている時間に合わせて圧を弱めた設計です。
素材が柔らかく、締めつけ感の少ないものが目立ちます。
選び方の目安は夜用の着圧ソックスの選び方で解説しています。
スポーツ用
運動中のふくらはぎのぶれを抑えることをねらったタイプで、足裏の補強やクッションが入ることもあります。競技ごとの丈と機能の違いはスポーツソックスの選び方で解説しています。
弾性ストッキングは別枠
医療機関で扱う弾性ストッキングは、目的も設計も市販の着圧ソックスとは違います。
市販品を「医療用」と呼ぶことはできません。
違いは弾性ストッキングと着圧ソックスの違いで解説しています。
タイプ別に向いている人と、見送ったほうがいい人
| タイプ | 設計の特徴 | 向いている人 | 見送ったほうがいい人 |
|---|---|---|---|
| 日中用(ハイソックス丈) | 足首を強めた段階圧。靴に入る前提で足部は薄手が多い | 立ち仕事や長時間の移動が続く人 | そのまま寝てしまう可能性が高い人 |
| 就寝用 | 日中用より圧を弱め、柔らかい素材が中心 | 横になっている時間に軽い締まりが欲しい人 | 日中の立ち仕事の対策として使いたい人 |
| スポーツ用 | ふくらはぎの支えと足裏の補強を優先 | ランニングなど競技中に使う人 | 就寝中や長時間の着用に流用したい人 |
| 太もも丈・タイツ型 | 圧をかける範囲が脚全体に広がる | 膝上まで含めて締まり感が欲しい人 | 履く動作そのものが負担になる人 |
| 弾性ストッキング | 医療機関での使用を前提とした設計 | 医師の指示を受けている人 | 自己判断で選びたい人 |
表の右端の列が、この記事でいちばん見てほしいところです。合わないタイプを我慢して使い続けるより、時間帯や用途に合ったものへ替えるほうが早く落ち着きます。
強い着圧を選べば効くという考え方でつまずく
失敗の多くは、強さの選び方から始まります。
数値の大きい製品を選んで、履き口が食い込む、ふくらはぎの途中で生地が丸まる、脱ぐときに引きちぎるように扱って伝線させる——こうなると、そもそも設計どおりの圧がかかっていません。
ふくらはぎの途中でずり落ちて団子状になった部分は、局所的に強く締める帯になってしまいます。
もうひとつ多いのが、締めつけがきついからとサイズを1つ上げる選び方です。
圧は生地の伸び具合で決まるので、大きいサイズにすると弱まりますが、同時に丈も長くなって位置が合わなくなります。
きついのが理由なら、サイズを上げる前に、圧の弱い就寝用や短い丈へ替えたほうが噛み合います。
シリーズ内での使い分けはメディキュットのシリーズの違いで解説しています。
22-24cmのようなサイズ表記は靴のサイズと別物
着圧ソックスのサイズは足長のレンジだけでなく、ふくらはぎ周りや身長を組み合わせた表で決めるものが多くなっています。
足長が同じでもふくらはぎの太さは人によって違い、圧の出方はそこで変わります。
表がある製品なら、足長よりふくらはぎ周りを優先して合わせてください。
合わないと何が起きるかもはっきりしています。
小さすぎれば履き口が食い込んで跡が残り、指先まで血の巡りが鈍く感じられます。
大きすぎればずり落ちて、段階圧の位置が本来より下にずれます。
どちらも設計と違う状態です。
靴のサイズと表記が1対1で対応しない点は、普通の靴下と同じですが、着圧タイプでは影響が大きく出ます。
洗濯でゴムがゆるんだ着圧ソックスは設計どおりに働かない
着圧を生んでいるのは、ポリウレタンなどの伸縮性のある繊維です。
この繊維は熱と紫外線で劣化します。
乾燥機の熱や、直射日光での長時間の乾燥は避けて、洗濯ネットに入れて陰干しにするのが基本です。
柔軟剤や漂白剤も、繊維や機能加工に影響することがあるため、洗濯表示の指示に従ってください。
買い替えの目安は、履いたときの締まり方が落ちたと感じたときです。
履き口が伸びてくるくる丸まる、脱いだあとに跡がつかなくなった、以前よりすぐ履けるようになった——こうした変化は圧が落ちた合図と考えられます。
抗菌や消臭の加工も洗濯を重ねるうちに弱まることがあります。
毎日履くなら数枚をまわして、同じ1足を連日使わないほうが長持ちします。
よくある質問
着圧ソックスは毎日履いても大丈夫ですか
製品ごとに想定された着用時間があり、それを守れば毎日使う前提の製品もあります。
ただし、痛みやしびれ、消えない跡が出るなら回数の問題ではなく、圧やサイズが合っていません。
体調に不安があるときは医療機関に相談してください。
跡が残るのは強すぎるということですか
脱いだ直後に薄く跡がつくことはありますが、深く食い込んだ跡が翌日まで残るなら、サイズか圧が合っていない可能性があります。同じ位置に毎回強い跡が出る場合は、その部分で生地が丸まっていないかも確認してください。
日中用をそのまま寝るときに履いてもいいですか
就寝用より強い圧が寝ている間ずっとかかることになるため、おすすめしません。就寝中に使うなら、その用途で設計されたものを選んでください。
妊娠中や持病があるときはどう考えればいいですか
締めつけてよいかどうかを自分で判断せず、かかっている医療機関に相談してください。
市販品の説明書きにも、体調によっては使用を控える旨の注意が書かれていることがあります。
購入前に必ず読んでください。
むくみが気になるとき、着圧ソックス以外にできることはありますか
同じ姿勢を続けない、脚を動かす時間を挟むといった生活側の工夫は、着圧ソックスと両立します。
ただし、むくみが急に出た、片脚だけ強いといった場合は、製品で対応する話ではありません。
医療機関で相談してください。
まとめ
着圧ソックスを選ぶときに先に決めるのは、圧の強さと履く時間帯です。
強い数値を選べばそのぶん結果が出るという関係ではなく、時間帯に合わない製品は締めつけだけが残ります。
治療を受けている人、履くと痛みやしびれが出る人、脚を細くする目的で探している人は、この製品を使わない選択が現実的です。
ぜひ本記事のタイプ別比較表と「履かない方がいい人の条件」を照らし合わせて、自分がどの時間帯にどのタイプを履くのかを決めてから売り場へ向かってください。




