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ランニング用の着圧ソックスの選び方|カーフスリーブとの違い

ランニング用の着圧ソックスを選ぶとき、最初に効いてくるのは圧の強さではありません。

圧が脚のどこにかかっているか、そして足部が走る衝撃と汗に耐える作りになっているか。

この2点で使い勝手が大きく変わります。

同じ「着圧」の表示でも、ふくらはぎを締めることを主眼にしたものと、土踏まずを支えることを主眼にしたものは別の製品です。

混同されやすいのが、寝るときに履く前提で作られた着圧ソックスです。

横になった姿勢で脚に圧をかける設計と、走行中に筋肉が膨張と収縮を繰り返す状態を前提にした設計は、圧の分布も足裏の作りも違います。

就寝用を走行に流用すると、つま先が余ってよじれたり、足裏に縫い目が当たったりする。

走る用途で探すなら、まず足部がスポーツソックスとして成立しているかを見てください。

靴下Lab編集部

靴下Labは、「快適な足元から、毎日の生活をもっと豊かに」をテーマに、靴下に関するあらゆる情報を調査・発信するメディアです。素材や機能の違い、季節に応じた選び方、消臭・防寒・健康サポートなど、靴下に関する疑問をわかりやすく解説しています。

※本記事はAIの補助を得て作成し編集部が校正しています。

走るときの着圧ソックスは何を基準に選ぶか

見るべき軸は4つです。順に整理します。

圧がどこにかかるか

ふくらはぎ全体に圧をかけるものと、足首から下だけを締めるもの、土踏まずをアーチサポートで支えるものがあります。

アーチサポートは土踏まずのあたりを編みで締めて支えることをねらった構造で、ふくらはぎには圧がかかりません。

ランニング中の脚の揺れを抑えたいならふくらはぎまで圧が届く丈、足裏の安定感を求めるならアーチサポート寄りの設計。

どちらを求めているのかを先に決めておくと、丈選びで迷いません。

段階圧かどうか

段階圧とは、足首を最も強く締め、上にいくほど圧を弱くする設計のことです。

着圧の強さは mmHg(水銀柱ミリメートル)という単位で表され、数値が大きいほど強い圧になります。

数値を明記している製品と、強さの目安を言葉だけで示す製品があります。

数値が書かれていない場合は、締め付け感の表現とサイズレンジから推測することになります。

なお一般向けの着圧製品と、医療機関で用いられる弾性ストッキングは目的も設計も別のものです。

違いは弾性ストッキングと着圧ソックスの使い分けの解説も参考になります。

足部の素材と厚み

走ると足は汗をかきます。

乾きの速さを求めるならポリエステル主体、肌当たりの柔らかさを求めるなら綿を含むもの。

ナイロンは摩擦に強いため、つま先やかかとの補強に使われます。

伸縮を出すポリウレタンはどの着圧製品にも入っています。

足裏にパイル編み(糸をループ状にした編み方)を使ったものはクッション性と吸汗性が上がりますが、そのぶん厚くなる。

靴の中に余裕がないと窮屈になります。

サイズレンジと脚の周囲

靴下のサイズは「22-24cm」のようなレンジ表記が一般的です。

着圧タイプではこれに加えて、ふくらはぎ周囲や足首周囲の推奨値を示している製品があります。

足のサイズが合っていても脚が太めだと圧が強く出すぎ、細めだとずり落ちる。

両方の数値を確認してください。

ランニング向けに作られた着圧アイテムの種類

膝下まで一体のハイソックス型

足部とふくらはぎがつながった形です。

足首から膝下まで段階的に圧をかける設計が多く、履くだけで足裏からふくらはぎまでが一通りそろいます。

ずれる箇所が少ないのが構造上の利点。

反面、足部の厚みや素材を自分で選べません。

足部のないカーフスリーブ

ふくらはぎだけを覆う筒状のものです。

足部がないため、靴下は普段使っているものを組み合わせられます。

5本指ソックスを使っている人でも併用できるのはこの形だけ。

ただし足首の上端がずれ上がることがあり、走行中に位置を直す手間が出る製品もあります。

クルー丈のサポートソックス

ふくらはぎの下あたりまでの丈で、アーチサポートと足首まわりのサポートを中心にしたタイプです。

ふくらはぎ全体を締める設計ではありません。

短い丈で足裏の安定を求める人向け。

競技ごとの丈の考え方は競技別に変わるスポーツソックスの丈と機能の整理も合わせて見ると判断しやすくなります。

5本指の着圧タイプ

指が5本すべて分かれた形に着圧を組み合わせたものです。

指同士が直接触れないため、指の間に布が入ります。

汗を布が受けるので指の間のべたつきが減ると感じる人がいます。

なお親指とそれ以外の2つに分かれる足袋型は5本指とは別物で、着圧タイプでの選択肢は多くありません。

就寝・リカバリー用の着圧ソックス

寝るとき、あるいは運動後に履く前提のものです。

走行を想定していないため足裏の補強やクッションが薄く、素材も速乾寄りではないことがあります。

走った後に履き替える用途なら選択肢になりますが、走行中に使うものとは分けて考えてください。

用途ごとの違いはメディキュットのシリーズごとの用途の違いを見ると、就寝用と日中用の設計差が把握できます。

タイプ別に向いている人

タイプ構造の特徴向いている人向かない人
ハイソックス型足部とふくらはぎが一体。段階圧の設計が多い1枚で済ませたい人。長距離でふくらはぎの揺れを抑えたい人足部の素材や厚みを自分で選びたい人
カーフスリーブふくらはぎのみ。足部なし普段の靴下を変えたくない人。5本指ソックスを使っている人装着物を増やしたくない人。上端のずれが気になる人
クルー丈サポートアーチサポート中心。ふくらはぎへの圧は限定的足裏の安定を優先する人。短い丈で走りたい人ふくらはぎまで圧をかけたい人
5本指の着圧タイプ指が5本分かれる。指の間に布が入る指の間の汗が気になる人つま先に余裕のない靴を履く人
就寝・リカバリー用足部の補強が薄く、速乾性は重視されないことがある走った後に履き替える人走行中に使いたい人

迷ったときの分け方はこうなります。

装備を増やしたくないならハイソックス型、足部にこだわりがあるならカーフスリーブ。

この判断だけで候補は半分に減ります。

ランニングで着圧を使って失敗するパターン

強さだけを基準にする

圧が強いほど良いという前提で選ぶと、走り出してすぐ膝裏やふくらはぎの一部が痛くなることがあります。

強い圧を長時間かけると、しめつけ感で集中できなくなる場合もある。

初めて使うなら、強さの表示が控えめなものから試すほうが失敗が少ないです。

就寝用を走行に流用する

足裏の補強がなく、素材も乾きにくいものだと、汗を含んだ状態で靴の中で滑ります。

摩擦が増えれば肌トラブルの入口になる。

逆に走行用を寝るときに使うのも設計外です。

靴の中の余裕を計算しない

着圧ソックスは普通の靴下より生地が密で、足裏にパイルが入るものは厚くなります。

今の靴でぴったりの状態なら、厚みが増えたぶん窮屈になります。

つま先の余裕がなくなると爪への当たりが変わる。

厚手を選ぶなら靴側の余裕を確認してください。

効果への期待がずれている

着圧ソックスを履くと脚が軽く感じる、疲労感が違うという声はあります。

ただしそれは主観的な感覚で、走力そのものが上がることを保証するものではありません。

またむくんだ脚が一時的に細く見えることはあっても、体脂肪が減るわけではない。

何ができて何ができないかは着圧ソックスの効果とむくみ対策の限界で整理しています。

重ね履きで圧を足そうとする

圧が足りないからと2枚重ねると、圧の分布が設計から外れます。

特定の場所だけが強く締まり、しわが寄って肌に当たることもある。

重ね履きの考え方は着圧ソックスの下に何を履くかの注意点にまとめてあります。

着圧ソックスのサイズ表記と丈の合わせ方

レンジ表記は幅で示すものなので、靴のサイズと1対1では対応しません。

同じ「23-25cm」でもメーカーによって実寸が違います。

レンジの上限に近い人は、伸ばされた状態で圧が強く出ます。

下限に近い人は、圧が設計値より弱くなりやすい。

境界にいるなら、着圧製品では大きいほうを選ぶとしめつけの失敗が減ります。

丈が合わないと何が起きるか。

ハイソックス型で丈が長すぎると、膝を曲げたときに上端が膝裏に食い込みます。

短すぎればふくらはぎの一番太い部分より下で止まり、走っているうちにずり落ちる。

丈の呼び方はメーカーによって境界がずれるため、「ハイソックス」という表記だけを信じずに、実寸の記載を見るほうが確実です。

着用の際にレンジの下限ぎりぎりまで引き上げるのは避けてください。

生地を無理に引っ張るとポリウレタンに負担がかかり、そこから伸びが戻らなくなります。

かかとの位置をきちんと合わせてから、少しずつ上へ移していくのが基本の履き方です。

圧を落とさないための洗い方と交換の目安

伸縮を担っているのはポリウレタンです。

この繊維は熱と紫外線、そして塩素系の漂白剤に弱く、劣化するとゴムがゆるみます。

乾燥機の熱風、直射日光での長時間の乾燥は避けてください。

脱水も短めで十分です。

洗うときは裏返して洗濯ネットに入れます。

他の衣類のフックやファスナーに引っかかると、繊維が1本切れただけで圧の分布が崩れることがある。

柔軟剤は繊維の表面をなめらかにするため、滑り止めやアーチサポートの効きを弱めることがあります。

使うかどうかは製品の表示に従ってください。

抗菌・防臭・消臭といった加工は、洗濯を重ねると効果が落ちることがあります。

この3つは意味も違います。

抗菌は菌の増殖を抑えること、防臭はにおいの発生を抑えること、消臭はすでに発生したにおいを減らすことをねらった加工です。

足のにおいの元は汗そのものではなく、皮膚の常在菌が汗や皮脂、角質を分解するときに生じる物質です。

だから走った後に長く履き続けないことが、加工に頼るより先の対策になります。

交換の目安は、履いたときのしめつけ感です。

かかとを合わせたときにすっと上がりすぎるようになったら、圧は設計値を下回っています。

走行中にずり落ちるようになった時点でも同じ。

生地に穴がなくても、圧が抜けたものは着圧ソックスとしての役目を終えています。

レース・練習・回復で着圧ソックスの出番を分ける

1足で全部をこなす必要はありません。

長い距離を走る日はふくらはぎまで圧が届く丈、短いスピード練習では足裏の安定を優先した薄手のクルー丈、といった分け方ができます。

夏場は厚手のパイルが蒸れやすいため、乾きの速いポリエステル主体のものに寄せる選択も現実的です。

走った後に履くものを別に用意する考え方もあります。

この場合は速乾性より、長時間履いていて苦しくない圧かどうかが基準になります。

就寝時に使うつもりなら、寝ている姿勢を前提に設計された製品を選んでください。

日中用をそのまま夜に持ち込むと、圧が強すぎて眠りが浅くなることがあります。

脚全体を覆いたいならレギンス型という選択もありますが、走行中はソックス型やスリーブ型のほうが体温の逃げ道を作りやすい。

着圧ソックスとレギンスの向き不向きを比べたうえで、どこまで覆うかを決めるとよいでしょう。

着圧という手段以外にも、素材と編みでむくみに向き合う靴下はあります。

着圧以外の選択肢を含むむくみ対策の靴下も候補に入れておくと、選択の幅が広がります。

よくある質問

着圧ソックスを履くとタイムは速くなりますか

速くなることを保証する製品ではありません。

脚の揺れが抑えられて走りやすいと感じる人はいますが、それは主観的な感覚です。

フォームや靴、練習内容のほうが記録への影響は大きいと考えてください。

カーフスリーブと靴下の組み合わせで、圧は足りますか

ふくらはぎへの圧という点では、ハイソックス型と同じ考え方で選べます。

ただし足首から下の圧はかかりません。

足首やアーチの安定も求めるなら、サポート機能のある靴下と組み合わせるか、一体型を選ぶことになります。

夏に着圧ソックスで走ると暑くありませんか

丈が長いぶん、露出している面積は減ります。

乾きの速いポリエステル主体で薄手のものを選ぶと差が出ます。

汗を含んだまま長く履くと肌への摩擦が増えるので、走り終えたら早めに脱ぐことをおすすめします。

医療機関で使われる弾性ストッキングを走るときに使ってよいですか

目的も圧の設計も違うものです。

医療機関で処方された製品の使い方は、処方した医師や薬剤師の指示に従ってください。

脚に痛みや強い違和感が続く場合は、着圧製品を使い分ける前に医療機関に相談してください。

5本指の着圧ソックスは指が痛くなりませんか

指が5本すべて分かれる形なので、指の間に布が入ります。

指の長さや形によっては、布が引っ張られて違和感が出ることがあります。

つま先の余裕が少ない靴と組み合わせると窮屈になりやすいので、靴側の余裕も含めて考えてください。

まとめ

ランニング用に着圧ソックスを選ぶなら、圧の強さの数字よりも、圧がどこにかかる設計かを先に見ます。

ふくらはぎまで欲しいのか、足裏の安定が欲しいのか。

それが決まればハイソックス型、カーフスリーブ、クルー丈サポートのどれを見るべきかが絞れます。

そのうえで、足部の素材と厚みが今の靴に収まるかを確認してください。

サイズはレンジ表記の位置とふくらはぎ周囲の両方を見る。

就寝用と走行用は別の設計として扱う。

洗濯では熱と紫外線を避け、圧が抜けたと感じたら替える。

この流れで見ていけば、履いてから合わないと気づく失敗はかなり減ります。

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