着圧ソックスの正しい履き方|シワなく上げるコツと注意点

着圧ソックスは足首をいちばん強く締め、上へいくほど圧を弱める段階圧で作られていて、強さはmmHg(水銀柱ミリメートル)という単位で表されます。脱いだあとにふくらはぎの一か所だけ深い跡が残るなら、その段階的なかかり方が崩れています。
原因はたいてい履き方にあります。
履き口をつかんで一気に引っ張り上げると生地の一部だけが伸び、足首にかかるはずの圧が脚の途中で止まってしまいます。
先に生地を手前へたぐり寄せ、つま先とかかとの位置を合わせてから、少しずつ上へ広げてください。
本記事では、着圧ソックスを履く手順・引っ張り上げたときに脚と生地に起きること・素材別の洗い方と干し方を解説します。

靴下Lab編集部
靴下Labは、「快適な足元から、毎日の生活をもっと豊かに」をテーマに、靴下に関するあらゆる情報を調査・発信するメディアです。素材や機能の違い、季節に応じた選び方、消臭・防寒・健康サポートなど、靴下に関する疑問をわかりやすく解説しています。
※本記事はAIの補助を得て作成し編集部が校正しています。
着圧ソックスの履き方は、生地をたぐり寄せてから始めます
まず座ってください。
立ったまま履くと片脚に体重が乗り、バランスを取ろうとしてかかとの位置がずれたまま上まで上げてしまいます。
手順は次の順番です。
- 足の甲までの生地を手前にたぐり寄せてから、つま先を差し込みます。生地を縮めておけば、引っ張らずに足が入ります。
- つま先が入ったら、かかとの位置を先に合わせます。かかと部分は編みで丸みが作られているので、ここがずれると足首用の圧がくるぶしより上にかかってしまいます。
- 足首から下が合ったら、ふくらはぎへ生地を少しずつ広げます。片手でつかんで引き上げるのではなく、両手で生地を上へ移していく動きです。
- 履き口まで上げたら、ねじれと折り返しがないか確かめます。折り返した部分は圧が二重にかかり、そこだけ食い込みます。
- しわが残っていたら、足首側から上へ順に均してください。しわの下では圧が抜けます。
履くタイミングは、起きてすぐが楽です。
日中に立ったり座ったりしたあとの脚より、朝のほうが周囲が細く、生地を広げる距離が短くて済みます。
爪が伸びていたり手が乾いていたりすると生地に引っかかるので、その2つも先に片付けておくと引き裂きを防げます。
引っ張り上げて履くと、着圧の設計が崩れます
着圧ソックスは、部位ごとに圧を変える前提で編み分けられています。
履き口だけを持って引き上げると、力が集中した部分の編み目が広がり、その一か所だけ圧が抜けます。
抜けた分は隣に寄るため、ふくらはぎの途中に細い帯のような跡が残るという結果になります。
もう一つの実害は寿命です。
伸縮を担っているのはポリウレタンで、無理に伸ばした部分から先にゆるみます。
ゆるんだ着圧ソックスは、見た目が変わらなくても圧の分布が変わっているため、履いている意味が薄くなります。
買い替えの判断材料は着圧ソックスの替え時で解説しています。
なお、着圧そのものへの期待値も確かめておいてください。
圧をかけることで脚まわりが一時的に締まって見えることはありますが、体脂肪が減るわけではありません。
何ができて何ができないのかは着圧ソックスの効果で解説しています。
履いている間に痛み・しびれ・皮膚の色の変化が出たら、そのまま我慢せず脱いで、気になる場合は医療機関に相談してください。
着圧ソックスの履き方でよくある失敗と直し方
かかとがずれたまま上げてしまう
いちばん多い失敗です。
かかとのカーブが足首の後ろに乗っていると、脚全体の圧が上へずれます。
上まで上げてから気づいたときは、途中だけ引き下ろして直そうとしないでください。
足首まで戻し、かかとを合わせ直してからやり直したほうが早く済みます。
履き口が丸まって食い込む
履き口を折り返して使うと、その幅だけ圧が二重になります。
丸まるのは長さが余っている場合が多いので、折り返さずに膝下で止まる位置まで生地を分散させてください。
それでも余るならサイズが合っていません。
足首の前側にしわが集まる
足を入れたあとに一気に上げると、甲から足首の生地が余ったまま上へ送られます。
しわの下は圧が抜け、しわの縁だけが線状に当たります。
足首から順に上へ均すと消えます。
途中で止まって膝下まで上がらない
力任せに引くのではなく、いったん止めて足首から生地を配り直してください。
それでも上がらないなら、サイズ表記のレンジと自分のふくらはぎ周りが合っていない可能性があります。
着圧製品はサイズが合わないと圧が設計どおりにかからないので、無理に使い続ける選択はおすすめできません。
履くのが楽になる道具と、代用が利くもの
必須の道具はありません。
ただ、生地が指で滑って進まないときは、薄いゴム手袋か滑り止めの付いた作業用手袋をはめると、同じ力でも生地をつかめます。
台所用のゴム手袋でも代わりになります。
前かがみになるのがつらい場合は、足に届かなくても靴下を履ける補助具があります。
使い方と選び分けはソックスエイドの使い方で解説しています。
ほかに椅子を用意しておくと、立ち履きによるかかとのずれを避けられます。
逆に、履く前に使わないほうがよいものもあります。
ハンドクリームやボディクリームを塗った直後は指が滑って生地をつかめませんし、爪先の引っかかりにも気づきにくくなります。
塗るなら履いたあとにしてください。
着圧ソックスを履く時間帯と、着けている時間の目安
日中用と就寝用は、同じ着圧ソックスという名前でも設計が違います。
日中は立ったり歩いたりする前提で圧が組まれていて、就寝用は横になっている姿勢を想定して弱めに作られているものが多いです。
日中用をそのまま寝るときに使うと、動かない時間帯に強い圧がかかり続けます。
用途別の違いはメディキュットのシリーズの違いで解説しています。
連続して何時間まで履けるかは製品ごとに違うので、パッケージや洗濯表示に書かれた着用時間の案内に従ってください。
一般向けの着圧ソックスと、医療機関で扱う弾性ストッキングは目的も設計も別のものです。
両者の線引きは弾性ストッキングと着圧ソックスの違いで解説しています。
持病がある人や妊娠中の人が強い圧のものを検討する場合は、自己判断で選ばずに医療機関へ相談してください。
洗い方と干し方は、混ざっている素材で分かれます
着圧ソックスの圧を落とす原因は、履き方だけではありません。
熱と摩擦と引き伸ばしで、伸縮を担う繊維が先に弱ります。
ここは素材によって手順が変わります。
ウールやシルクが混ざっているもの
ぬるくない水を使い、おしゃれ着用の中性洗剤で押し洗いにしてください。
ウールは熱と摩擦で縮んで硬くなり、シルクはこすると毛羽立ちます。
もみ洗いはせず、タオルで水気を取ってから平らな場所に広げて乾かします。
吊ると水の重みで縦に伸びます。
綿や化繊が中心のもの
手洗いか、洗濯ネットに入れて弱い水流で洗います。
乾燥機は避けてください。
ポリウレタンは熱で劣化し、劣化するとゴムがゆるんで圧が戻らなくなります。
干すときは履き口を洗濯ばさみで挟んで長く吊るのではなく、二つ折りにして竿にかけるか、平干しにすると縦方向の伸びを抑えられます。
漂白剤と柔軟剤は、繊維や加工を傷めるため表示で禁止されていることがあります。洗剤と水温の具体的な決め方は着圧ソックスの洗濯方法で解説しています。
よくある質問
朝に履く時間がありません。短縮するコツはありますか
時間がかかるのは、たいてい足首まででつまずいているためです。
生地を甲までたぐり寄せる工程を省かないでください。
ここを丁寧にやると、そのあとのふくらはぎは一度で上がります。
滑り止め付きの手袋を洗面所に置いておくのも手です。
脱いだあとに跡が残るのは普通ですか
圧をかけている製品なので、履き口や編みの境目にうっすら跡が付くことはあります。
判断の目安は、しばらくで薄くなるかどうかです。
深い溝のような跡が長く残る、痛みやしびれを伴う、指先が冷たいといった場合は着用を中止し、気になる症状があれば医療機関に相談してください。
左右や上下の向きはありますか
左右の区別がある製品には、履き口や足裏にL・Rの表示が入っています。
表示がなければ左右共用です。
上下は、かかとの丸みがある側が下です。
かかとの形が甲側に来ていると、足首用の圧が別の位置にかかります。
着圧ソックスの上から普通の靴下を重ねてもいいですか
厚手の靴下を重ねると靴の中の余裕がなくなり、つま先が押されて着圧ソックスの生地までよれます。
重ねるなら薄手のものにして、上に履く側で締め付けが増えていないか確かめてください。
スポーツ時に使う場合は、競技用の靴下との重ね方も含めてスポーツソックスの選び方で解説しています。
まとめ
着圧ソックスの履き方でいちばん差が出るのは、足首より下の工程です。
生地をたぐり寄せてつま先を入れ、かかとを合わせてから上へ広げれば、圧は設計どおりの位置にかかります。
逆に履き口を引っ張り上げる履き方は、脚に食い込み跡を残すだけでなく、伸縮繊維をその一点から早くゆるめます。
洗い方も同じ発想です。
熱・摩擦・引き伸ばしを避けることが、圧を長く保つ条件になります。
ぜひ本記事の履く手順とよくある失敗の見分け方を参考に、明日の朝の一足から順番を変えてみてください。




