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スポーツソックスの滑り止めの違い|内側・外側・両面の特徴

スポーツソックスで「滑り止め」と言うとき、実は二つのまったく違うものが同じ言葉で呼ばれています。

ひとつは足裏の外側、つまり靴と接する面に樹脂を付けたもの。

もうひとつは靴下の内側、足の裏に触れる面に樹脂を付けたものです。

前者は素足で床に立つ場面、後者は靴の中で足がずれるのを抑える場面を想定しています。

ここを取り違えると、買ったのに欲しかった効果が出ません。

もうひとつ効くのが、樹脂の付き方です。

ドット状に点で散らしたもの、線や面で広く覆ったもの、かかとと母趾球のあたりだけに集中させたもの。

同じ「滑り止め付き」でも、面積が広ければグリップは強くなり、そのぶん足裏の感覚は鈍り、生地は硬く厚くなる。

つまり滑り止めは足すほど良いものではありません。

どの場面でどれだけ要るのかを先に決めるほうが早いです。

靴下Lab編集部

靴下Labは、「快適な足元から、毎日の生活をもっと豊かに」をテーマに、靴下に関するあらゆる情報を調査・発信するメディアです。素材や機能の違い、季節に応じた選び方、消臭・防寒・健康サポートなど、靴下に関する疑問をわかりやすく解説しています。

※本記事はAIの補助を得て作成し編集部が校正しています。

スポーツソックスの滑り止めで見る軸

選ぶときに効く軸は多くありません。素材や丈より先に、次の三つを確認してください。

樹脂が内側か外側か

靴を履いて使うなら内側(足に触れる面)です。

ここに樹脂があると、靴下と足の皮膚の間の滑りが減ります。

切り返しや踏み込みで足が靴下の中で泳ぐのを抑えるねらいです。

一方、体育館の床やマットに素足感覚で立つ用途なら外側。

ヨガ・ピラティス・室内トレーニング向けの製品はこちらが主流です。

両面に付いた製品もありますが、多数派ではありません。

樹脂の面積と配置

点で散らしたドット型は、生地の伸縮を邪魔しにくい。

面で覆うタイプはグリップが強い代わりに、その部分だけ生地が伸びず、足の甲の高さや幅が合わないと突っ張ります。

配置も重要です。

母趾球(親指の付け根の膨らみ)とかかとに集中しているものは、蹴り出しと着地でずれやすい場所を狙った設計。

土踏まず全体に広がっているものは、面としての安定を狙ったものになります。

厚みとクッション

滑り止め付きは、樹脂の厚みぶんだけ靴の中の余裕を食います。

パイル編み(糸をループ状にして編んだもの)でクッションを持たせた厚手品に滑り止めが付くと、合計の厚みはかなり出ます。

靴のサイズがぴったりの人は、ここで指先が当たることがある。

逆に薄手の速乾タイプに細いドットが入っているだけなら、靴の中の変化はほとんどありません。

滑り止めのタイプと構造の違い

インナーグリップ(靴下の内側)

足裏に触れる面にシリコンなどの樹脂を配置したもの。

靴の中での足のずれを抑えることを目的にしています。

効き方は樹脂の面積と、靴下自体のフィットの両方で決まります。

靴下が緩ければ、内側のグリップだけでは足の動きを止めきれません。

アウターグリップ(靴下の外側)

足裏の外側に樹脂を付けたもの。

フローリング・マット・体育館の床に直接接して使う想定です。

ピラティスやヨガ、室内での自重トレーニングで使われます。

靴を履いて使うと、樹脂がインソールに引っかかって靴下の中で足がねじれることがあり、本来の用途とは合いません。

グリップ糸を編み込んだタイプ

樹脂を後から貼るのではなく、摩擦の高い糸を織り込んで滑りにくくしたもの。

樹脂のような明確な突起感がないぶんグリップは穏やかですが、生地が硬くならず、洗濯で剥がれる部分もありません。

ドットの硬さが苦手な人はこちらが選択肢になります。

滑り止めが「ずり落ち防止」を指す場合

履き口の内側にシリコンの帯が入ったフットカバーやアンクル丈も「滑り止め」と表記されます。

これは足裏ではなく、かかとから靴下が脱げるのを防ぐためのもの。

足裏のグリップとは別機能です。

商品名に滑り止めとあるだけでは、どちらか判断できません。

説明文で位置を確認してください。

タイプ別に向いている人

タイプ樹脂の位置と特徴向いている人
インナーグリップ・ドット型足に触れる面に点で配置。伸縮を妨げにくい球技や切り返しの多い競技で、靴の中の足のずれが気になる人
インナーグリップ・広面積型母趾球やかかとを面で覆う。グリップが強く生地は硬め踏み込みの荷重が大きい人。靴に多少の余裕がある人
アウターグリップ床と接する面に樹脂。素足に近い感覚で立てるヨガ・ピラティス・室内での自重トレーニングをする人
グリップ糸編み込み突起がなく、生地の風合いが変わりにくいドットの硬い当たりが苦手な人。長時間履く人
履き口シリコン足裏ではなく履き口の脱げ防止浅い丈でかかとが抜けるのが不満な人
両面グリップ内外両方に樹脂。厚みが出やすい靴あり・素足の両方で使いたい人

向かない人もはっきりしています。

靴のサイズが実寸ぴったりで、指先に余裕がまったくない人は、厚手+樹脂の組み合わせを避けたほうがいい。

素足の裏に硬いものが当たる感覚が苦手な人も同じです。

それから、走る距離が長い持久系の使い方では、樹脂の面積が広いほど蒸れと硬さが気になりやすい。

競技別の丈や機能の考え方は競技によって変わるスポーツソックスの丈と機能の整理もあわせて確認してください。

滑り止め付きソックスで失敗しやすい選び方

用途と樹脂の面が逆

最も多いミスマッチです。

ヨガ用のアウターグリップをランニングシューズの中で履く、逆にインナーグリップの製品を素足でマットに乗る用途で買う。

どちらも本来の設計が働きません。

購入前に「靴を履くのか、履かないのか」を先に決めてください。

グリップを足せば靴のフィット不足が直ると思う

靴の中で足が動く原因が靴そのもののサイズやシューレースの締め方にある場合、靴下のグリップでは解決しません。

靴下は最後の微調整です。

かかとが浮く、甲が押さえられていない、といった状態はまず靴側を見直すほうが筋が通っています。

厚みを計算に入れていない

滑り止めとパイルのクッションを両方求めると、靴の中の余裕が消えます。

今履いている靴下より明らかに厚いものに替えるなら、靴の履き心地が変わる前提で選んでください。

とくにバスケットボールのような厚手が定番の競技では合計厚みが出やすく、クッションとグリップから見るバスケットボール用ソックスの選び方の考え方が参考になります。

5本指と滑り止めを同時に求める

5本指ソックスは指が5本すべて分かれる形で、指の間に生地が入ります。

ここに足裏の樹脂が加わると、指の付け根まわりの生地が動きにくくなり、履くときに指が入りづらいと感じる人がいます。

足袋型(親指とそれ以外の2つに分かれる形)は分割が1か所なので、その点は穏やかです。

形状ごとの違いは5本指ソックスの効果とデメリットで整理しています。

サイズと丈の合わせ方

サイズは「25-27cm」のようなレンジ表記が基本です。

靴のサイズと1対1では対応しません。

同じ表記でもメーカーによって実寸は違います。

滑り止め付きの場合、サイズが合っていないことの影響が普通の靴下より大きく出ます。

大きすぎると、樹脂の位置が母趾球やかかとからずれる。

狙った場所を押さえられないうえ、余った生地が靴の中でよじれます。

小さすぎると、樹脂の部分だけ生地が伸びないため、そこが引っ張られて足裏に食い込むような当たりが出ます。

レンジの上限ぎりぎり、下限ぎりぎりを選ぶより、真ん中に入るほうが無難です。

丈の決め方

足裏のグリップは丈と直接の関係はありません。

ただし丈が短いほど靴下全体が固定されにくく、足裏の樹脂の位置もずれやすくなります。

フットカバーやくるぶし丈で足裏グリップを使うなら、履き口のフィットが甘くないものを選んでください。

クルー丈やハイソックスはふくらはぎで支えられるぶん、位置が安定しやすい。

サッカーのように丈が競技規定に関わる場合は、ジュニアから大人までのサッカーソックスの目安セパレート型と普通型の構造の違いを確認したうえで、グリップ付きのインナーを組み合わせる方法もあります。

洗濯で滑り止めを長持ちさせる

樹脂の滑り止めは、摩擦と熱に弱いのが弱点です。

剥がれや硬化が起きると、その部分だけグリップが落ちます。

長く使うためのポイントは決まっています。

  • 裏返して洗う。樹脂面が他の洗濯物とこすれるのを減らせます
  • 洗濯ネットに入れる。ドットの角が引っかかるのを防げます
  • 乾燥機と高温のアイロンは避ける。熱で樹脂が変形・硬化することがあります
  • 柔軟剤の多用は控える。生地表面に成分が残ると滑りやすくなる場合があります
  • 直射日光での長時間乾燥より、陰干しのほうが樹脂の劣化は穏やかです

抗菌・防臭・消臭といった加工が付いている場合、それぞれ意味が違います。

抗菌は菌の増殖を抑えること、防臭はにおいの発生を抑えること、消臭はすでに出たにおいを減らすことをねらった加工です。

いずれも洗濯を重ねると効果が落ちることがあり、永久に続くものではありません。

足のにおいは汗そのものではなく、皮膚の常在菌が汗や皮脂・角質を分解するときに生じる物質が元になります。

だから靴下を替えるだけで完全になくなるものでもない。

ゴムのゆるみも見ておいてください。

伸縮のために混ぜられるポリウレタンは経年で劣化します。

履き口が緩んだ靴下は足裏の樹脂も定位置に来ないので、グリップ目的で買ったものは早めに交代させるほうが理にかなっています。

よくある質問

滑り止め付きなら靴の中で足はまったく動かなくなりますか

なりません。

靴下と足の皮膚の間の滑りを減らすもので、靴と足全体の動きを止める機能ではありません。

靴のサイズや締め方が合っていないときは、そちらを先に見直す必要があります。

ヨガ用の滑り止めソックスをスポーツシューズで使えますか

設計上の想定外です。

ヨガ・ピラティス向けは床に直接接する外側に樹脂が付いており、靴の中では樹脂がインソールに引っかかります。

靴下の中で足がねじれる原因になるため、用途を分けて選んでください。

ピラティス用の付き方の違いは滑り止めの付き方から見るピラティス用靴下の選び方にまとめています。

滑り止めは洗濯するとすぐ取れますか

製品によって差があります。

樹脂の種類や接着の方法で耐久は変わり、一律には言えません。

裏返し洗い、ネット使用、乾燥機を避けるといった扱いで劣化を遅らせることはできます。

子どもの練習用にも滑り止め付きは向きますか

成長期は足のサイズが変わるので、レンジ表記の下限ぎりぎりを選ぶと樹脂の位置がすぐずれます。

買い替えの間隔を考えると、厚みが控えめでドットの面積も広すぎないものが扱いやすい。

サイズと丈の目安はジュニア用サッカーソックスのサイズと丈の考え方が参考になります。

着圧タイプと滑り止めは併用できますか

両方の機能を持つ製品はあります。

ただし着圧は脚に圧をかける設計で、目的は滑り止めとは別です。

一般向けの着圧製品と医療機関で用いられる弾性ストッキングは設計も目的も違います。

できること・できないことは着圧ソックスでできることとできないことを確認してください。

まとめ

スポーツソックスの滑り止めは、まず樹脂が内側か外側かで用途が分かれます。

靴を履くならインナーグリップ、素足で床に立つならアウターグリップ。

ここを外すと、他の条件がどれだけ良くても目的を果たしません。

そのうえで見るのは、樹脂の面積と配置、そして厚みです。

面積が広いほどグリップは強く、生地は硬く、靴の中の余裕は減ります。

母趾球とかかとに絞ったものは伸縮を残しやすい。

硬い当たりが苦手ならグリップ糸を編み込んだタイプという選択肢もあります。

サイズはレンジの真ん中に入るものを。

端を選ぶと樹脂の位置が狙いからずれます。

洗濯は裏返してネットに入れ、乾燥機を避ける。

この扱いだけで持ちは変わります。

靴の中で足が泳ぐ原因が靴側にあるなら、靴下では解決しないという前提も忘れないでください。

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