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登山用靴下の選び方|厚みとメリノウールの使い分けを解説

登山用靴下の選び方|厚みとメリノウールの使い分けを解説

登山靴下の棚で最初に確かめたいのは、素材表示に綿がどれだけ入っているかです。

綿は吸湿性はありますが、乾きは速くありません。

汗を含んだ生地が肌に張り付いたまま風に当たれば、稜線で足先から冷えていきます。

厚手か薄手か、5本指か普通の形かという迷いは、その次の話です。

素材で候補を絞ってから厚みを決めると、靴とのかみ合わせで失敗しにくくなります。

本記事では、ウールと化学繊維の使い分け、厚みで変わる3タイプ、5本指と足袋型の構造の違い、22-24cmというレンジ表記の読み方、洗濯で落ちる機能加工と買い替えの目安を解説します。

靴下Lab編集部

靴下Labは、「快適な足元から、毎日の生活をもっと豊かに」をテーマに、靴下に関するあらゆる情報を調査・発信するメディアです。素材や機能の違い、季節に応じた選び方、消臭・防寒・健康サポートなど、靴下に関する疑問をわかりやすく解説しています。

※本記事はAIの補助を得て作成し編集部が校正しています。

登山靴下で最初に見るのは素材、次に厚み

登山では、平地の歩行より長い時間、足が汗をかき続けます。

そのうえ気温は標高とともに下がるので、濡れた生地が冷えるかどうかが履き心地を左右します。

素材の候補は大きくウール寄りか化学繊維寄りかに分かれ、そこにナイロンとポリウレタンが補強と伸縮のために少量混ざる、という構成が一般的です。

ウール・メリノウールを主体にしたもの

ウールは吸湿しても冷たくなりにくく、保温性があります。

とくにメリノウールはウールの中でも繊維が細い種類で、チクチク感が出にくいとされています。

寒い時期の登山や、標高が上がって行動中に汗をかいたあと停滞する場面では、この性質が働きます。

ウールの登山靴下の実力についてはメリノウール登山靴下の選び方で、においと保温性の面から解説しています。

ポリエステル中心の速乾タイプ

ポリエステルは乾きが速く、スポーツ用の靴下に多く使われます。

夏の低山や樹林帯の暑い区間、沢沿いで濡れる可能性がある行程では、乾きの速さが扱いやすさにつながります。

摩擦がかかるかかととつま先にナイロンを入れた製品もあり、こちらは擦り切れに強くなります。

綿が主体のものは、履き始めの肌当たりは柔らかいものの、汗を含むと重くなり乾きません。街履きの靴下をそのまま登山靴に入れると、この差が下山時の足裏の状態に出ます。

厚みで変わる登山靴下の3タイプ

同じ素材でも、編み方と厚みでまったく別の道具になります。

厚みを出す代表がパイル編みで、糸をループ状にして編むことでクッション性と吸汗性を上げた作りです。

そのぶん生地が厚くなるため、靴の中の余裕を食います。

薄手・インナー向き

足首まで程度の薄手は、靴の中の余裕が少ないアプローチシューズや軽いトレッキングシューズと組み合わせやすいです。

夏の低山や整備された道の日帰りなら、これで足ります。

ただしクッションは期待できないので、岩場で足裏に石が当たる感触はそのまま伝わります。

中厚・オールラウンド

足裏とかかとに部分的なパイルを入れた中厚は、多くの登山靴と組み合わせやすい厚みです。

長時間の下りで足裏にかかる衝撃をやわらげたい人は、この厚みから試すと調整幅を残せます。

クッションと丈の組み合わせは競技用でも考え方が近く、テニス用ソックスの選び方でもクッションと丈の選び分けを解説しています。

厚手・冬や重い荷物向き

全面パイルの厚手は、保温とクッションの両方を取りにいった作りです。

冬季や、重い荷物を背負って硬い靴で歩く行程で使われます。

代償として甲が窮屈になりやすく、靴を買ったときと違う厚みに変えると、靴紐を締めた感覚が変わります。

厚手を選ぶなら、その靴下を履いた状態で靴を合わせるのが前提になります。

指の分かれ方と丈で変わる履き心地

形状は、指が分かれていない普通の形、指が5本すべて分かれる5本指、親指とそれ以外の4本の2つに分かれる足袋型の3タイプです。5本指と足袋型は分かれ方が違う別物なので、指の間の蒸れを抑えたいという理由で足袋型を選ぶと、残り4本は同じ袋に入ったままになります。

5本指は指どうしが直接触れず、指の間に布が入ります。

指が当たる部分の摩擦を減らしたい人には合いますが、指又に縫い代の厚みが来るため、細身の登山靴では窮屈に感じることがあります。

構造上の利点と扱いにくさは5本指ソックスとは?効果とデメリットで両方まとめて解説しています。

丈は、登山靴の履き口より高いところまで来るかどうかで決めてください。

ハイカットの靴で足首まわりの丈が足りないと、靴の縁が直接肌に当たります。

クルーからハイソックスの範囲が選ばれるのはこの理由です。

丈の呼び方の境界はメーカーによってずれるので、cm表記ではなく写真の見え方も確認しておくと安全です。

競技ごとの丈の考え方はスポーツソックスとは?競技別に変わる丈と機能の選び方で解説しています。

タイプ別に向いている人

ここまでの軸を組み合わせると、選択肢は次の4つに整理できます。自分の行程と靴の余裕から、当てはまる行に近いものを選んでください。

タイプ素材と厚み向いている人向かない人
薄手速乾ポリエステル主体・薄手夏の日帰り低山、靴の中に余裕が少ない靴を履く人冬季や、足裏の衝撃をやわらげたい人
中厚オールラウンドウール混または化繊・部分パイル季節を問わず日帰り中心で、1足で幅広く使いたい人厳冬期に長時間停滞する人
厚手パイルウール主体・全面パイル冬季、重荷、硬い革靴で長時間歩く人甲まわりがぎりぎりの靴を使っている人
5本指薄手〜中厚指の当たりを減らしたい人、インナーとして重ねる人細身の靴で指先が窮屈な人

登山靴下の選び方で失敗しやすいパターン

いちばん多いのが、靴を買ったときと違う厚みの靴下で山に入ってしまうことです。

フィッティングを薄手でやって当日は厚手を履けば、甲が押されて血流が悪くなり、指先が冷たくなります。

逆も同じで、厚手で合わせた靴に薄手を入れると靴の中で足が前後に動き、下りでつま先が当たります。

次に、機能加工に期待しすぎる選び方です。

抗菌は菌の増殖を抑えることをねらった加工、防臭はにおいの発生を抑えることをねらった加工、消臭はすでに出たにおいを減らすことをねらった加工で、3つは別の意味です。

足のにおいは汗そのものではなく、皮膚の常在菌が汗や皮脂・角質を分解するときに生じる物質が元になるため、加工があってもにおいが完全になくなるわけではありません。

着圧タイプを行動用に選ぶのも、慎重に考えたいところです。

一般向けの着圧製品と、医療機関で用いられる弾性ストッキングは目的も設計も違います。

持病がある人は自己判断で強い着圧のものを使わず、医療機関に相談してください。

着圧でできること・できないことは着圧ソックスの効果は?で解説しています。

登山靴下のサイズ表記は靴のサイズと一致しない

靴下のサイズは22-24cmのように幅で表すのが一般的です。

この表記は足長の目安であって、靴のサイズと1対1では対応しません。

同じ「25-27cm」でも、メーカーによって実寸には差があります。

レンジの端に自分の足長が来る場合は注意してください。

上限に近い足なら、指先まで生地が届かず指又や指先が引っ張られます。

下限に近い足なら、かかとのカーブが本来より下に来て、歩くうちに生地が余ってしわになります。

厚手のパイルほど、この余りが靴の中で当たりの原因になります。

足長以外に見るのは、足囲とふくらはぎ周りです。

甲が高い人や幅広の人は、同じ足長でも履き口や甲の部分が食い込みやすくなります。

ハイソックス丈を選ぶときは、ふくらはぎのいちばん太い部分に履き口のゴムが当たらないかを確かめてください。

合わないまま歩くと、跡が深く残ったり、締めつけが気になって行動中に何度も直すことになります。

洗濯で落ちるものと、買い替えの目安

伸縮性を出すために混ぜてあるポリウレタンは、時間とともに劣化します。

履き口がゆるんでずり落ちるようになったら、生地が薄くなる前でも役目を終えたと考えてよいでしょう。

ウールは高温の湯や乾燥機の熱で縮むことがあるため、洗濯表示のとおりに扱ってください。

パイル編みのクッションは、洗濯を繰り返すとループがつぶれて薄くなります。

抗菌や消臭の加工も洗濯で落ちることがあるので、購入時の性能がずっと続く前提で選ばないほうが安全です。

裏返して洗い、風通しのよい場所で陰干しにするだけでも、繊維への負担は変わります。

買い替えを考えるのは、足裏やかかとの生地が透けてきたとき、履き口が伸びて靴の中でずれるようになったとき、そして靴を履いたときのフィット感が以前と違うと感じたときです。登山靴下は消耗品なので、山行の予定が続く時期は2〜3足を回して1足あたりの使用回数を分散させると、当日に穴を見つける事故を減らせます。

よくある質問

綿の靴下で登山するとどうなりますか

綿は吸湿性はありますが乾きが速くないため、汗を含むと生地が肌に張り付いた状態が続きます。

気温が下がる場所では冷えの原因になり、濡れた生地と足の摩擦で靴擦れも起きやすくなります。

日帰りの低山でも、化学繊維かウールを主体にしたものを選んだほうが扱いやすいです。

登山靴下は重ね履きしたほうがいいですか

必須ではありません。

薄手のシルクや化繊をインナーにして厚手を重ねる方法はありますが、靴の中の容積は決まっているので、2枚分の厚みで甲が窮屈になれば逆効果です。

重ねる前提で靴を選んでいない場合は、1枚で厚みを調整するほうが失敗が少ないでしょう。

5本指と足袋型はどちらが登山向きですか

指の間の生地を入れたいなら5本指、親指の踏ん張りを意識したいなら足袋型という分け方になります。

ただし足袋型は親指とそれ以外の2分割なので、残り4本の指の間は普通の靴下と同じ状態です。

指の間の湿りが気になる人が足袋型を選ぶと、期待した結果にはなりません。

夏の低山でも厚手が必要ですか

行程と靴で決まります。

整備された道を軽い靴で歩くなら薄手で足りますし、岩がごろごろした道を長時間下るなら足裏のクッションが役に立ちます。

判断がつかないときは、いま使っている靴を買ったときの靴下の厚みを基準にしてください。

まとめ

登山靴下は、素材で候補を絞り、厚みを靴の余裕に合わせ、丈を靴の履き口より高くする——この順で決めると迷いが減ります。

形状と機能加工は最後の調整で、抗菌や消臭の加工はにおいの原因をすべて消すものではないという前提で見てください。

サイズはレンジ表記の端に自分の足長が来ていないかと、ふくらはぎ周りの当たりまで確かめると失敗が少なくなります。

ぜひ本記事のタイプ別比較表と厚みの考え方を参考に、自分の靴と行程に合う一足を選んでください。

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