SHARE:

外反母趾の人の靴下の選び方|圧迫しない形と選ぶ基準を整理

外反母趾の人の靴下の選び方|圧迫しない形と選ぶ基準を整理

親指の付け根が当たって痛むとき、まず気になるのは靴下の指先まわりの作りです。

外反母趾向けとして売られているものには、親指と人差し指の間にパッドを入れて指を広げる5本指タイプ、土踏まずを編みで締めるアーチサポートタイプ、指先にゆとりを持たせた広めの木型で編んだものがあり、ねらいがそれぞれ違います。

同じ「外反母趾用」でも、痛む場所が付け根の骨か指の間かで選ぶものが変わります。

本記事では、指まわりの形状で何が変わるか・タイプ別に向いている人・22-24cmというレンジ表記の読み方・洗濯で締め付けが落ちるまでの目安を解説します。

靴下Lab編集部

靴下Labは、「快適な足元から、毎日の生活をもっと豊かに」をテーマに、靴下に関するあらゆる情報を調査・発信するメディアです。素材や機能の違い、季節に応じた選び方、消臭・防寒・健康サポートなど、靴下に関する疑問をわかりやすく解説しています。

※本記事はAIの補助を得て作成し編集部が校正しています。

外反母趾の靴下でいちばん効く軸は、指まわりの形状

素材や丈より先に決めるのは、指が分かれているかどうかです。

親指が人差し指側へ倒れている状態では、指同士が重なって当たる部分に汗と摩擦が集中します。

5本指なら指の間に生地が1枚入るので、皮膚同士が直接こすれません。

ただし指の間に布が入るぶん、足全体の幅は増えます。

靴に余裕がないと、かえって親指の付け根が靴に押し付けられます。

足袋型は親指とそれ以外の4本の2つに分かれる形で、5本指とは別物です。

親指だけを独立させるので、指の間すべてに生地が入る5本指よりは幅が増えにくくなります。

一方で人差し指から小指までは同じ袋の中なので、指の間の汗対策としては5本指ほどではありません。

普通の形(指が分かれていないクルーやショート)を選ぶ場合は、指先の編みが細くすぼまっていないかを見てください。

つま先が三角に絞られていると、倒れた親指をさらに内側へ押します。

5本指の履き心地や向き不向きは5本指ソックスの効果とデメリットで解説しています。

外反母趾向けとして売られている靴下のタイプと構造

指の間にパッドやゆとりを設けたタイプ

親指と人差し指の間に厚みのある部分を作り、指の間隔を保つことをねらった作りです。

5本指のうち親指の袋だけを大きく編んだものや、指の股にクッションを入れたものがあります。

指同士が重なって皮膚が擦れるのを避けたい場合に向きます。

反面、指の間に常に何かが入るので、靴の中が窮屈な人には合いません。

パッドで骨の位置が戻るわけではない点は理解しておいてください。

アーチサポートで土踏まずを支えるタイプ

土踏まずのあたりを強めの編みで締めて支えることをねらった構造です。

指まわりの形は普通のこともあります。

足の横幅が広がって親指の付け根が出っ張っているように感じる場合、支えているのは指ではなく足裏側です。

締める位置がずれていると、土踏まずではなく甲の骨に食い込みます。

支えの入り方の見分け方はアーチサポート靴下の選び方で解説しています。

指先を広く編んだゆったりタイプ

つま先を絞らず、幅を広めに取った木型で編んだものです。

パッドもサポートも入らないぶん、当たっている部分に余計な圧を足しません。

痛みが強くて何を履いても当たる状態のときは、まず何も足さないこの作りから試すという選び方もあります。

厚手のパイル編みだと、クッションは増えても靴の中で甲が窮屈になります。

タイプ別|どういう条件の人がどれを選ぶか

タイプ構造の特徴向いている人向かない人
5本指(指の間ゆとりあり)指が5本すべて分かれ、指同士が触れない指の間が湿ってふやける、皮膚同士の擦れが気になる靴に幅の余裕がない、履くのに時間をかけられない
足袋型親指とそれ以外の2分割親指だけを独立させたい、5本指では幅が出すぎる人差し指から小指の間の汗を減らしたい
アーチサポート付き土踏まず部分を編みで締める足裏が疲れる、横幅が広がった感じがある甲が高い、締め付けそのものが苦手
指先ゆったり(無加工)つま先を絞らない広めの編み当たると痛む部分がはっきりしている、就寝時にも履きたいクッションや支えを求めている
厚手パイル糸をループ状に編みクッションを出す靴に余裕がある、屋外歩行の衝撃を和らげたい革靴やパンプスなど中が狭い靴を履く

表のどれを選ぶにしても、判断の起点は今履いている靴の余裕です。靴下側で足を守ろうとしても、その厚みぶんの空間が靴になければ、圧は逃げ場をなくして親指の付け根に戻ります。

外反母趾の靴下でやりがちな選び方の失敗

いちばん多いのは、痛いからという理由で締め付けの強いものを選ぶことです。

着圧や強いサポートは骨の並びを戻すためのものではありません。

まして一般向けの製品は、医療機関で扱う弾性ストッキングとは目的も設計も違います。

強い圧をかけて痛みが増したなら、その時点でやめてください。

もう一方の失敗は、緩ければ安心と考えて大きめのサイズを買うことです。

生地が中で余ると、歩くたびに足が前後に滑ります。

滑れば親指の付け根は靴の内側に何度もぶつかります。

締め付けを避けたいなら、サイズを上げるのではなくゴムの仕様で調整するほうが理にかなっています。

履き口の作りの違いは締め付けない靴下の選び方で解説しています。

それと、痛みやしびれが続く、指の変形が進んでいる、皮膚がただれているといった状態は、靴下で対処する話ではありません。気になる場合は医療機関に相談してください。

22-24cmというレンジ表記をどう読むか

サイズは22-24cmのような幅で表記されるのが一般的で、靴のサイズと1対1では対応しません。

同じ表記でもメーカーによって実寸は違います。

外反母趾では足長よりも足囲、つまり親指と小指の付け根まわりの太さが選び方を左右します。

足長が23cmでも、横幅が広ければレンジの上限側でちょうどになることがあります。

5本指を選ぶときは、レンジのどこに自分の足長が来るかが指の位置に直接出ます。

レンジの下限側だと指の袋が余り、親指の袋の先端が前に垂れて靴の中で折れます。

上限側だと指の股まで生地が届かず、指の付け根に生地が引っ張られる形で当たります。

この当たりが、外反母趾で痛む部分と重なると厄介です。

ハイソックスやクルーを選ぶ場合は、ふくらはぎ周りも見てください。

丈が長いほど、履き口の位置が合わないと下がってきます。

洗濯でサポートと履き口はどう変わるか

伸縮性はポリウレタンで出しています。

この繊維は熱と紫外線で劣化するので、乾燥機の高温や真夏の直射日光に長く当てると、履き口がゆるみます。

アーチサポートの締め付けも同じ理由で弱まります。

支えを期待して買ったのに効かなくなったと感じるときは、加工が消えたのではなく糸が伸びきっていることがあります。

抗菌や消臭の加工も、洗濯を重ねると落ちることがあります。

抗菌は菌の増殖を抑えることをねらった加工、消臭はすでに出たにおいを減らすことをねらった加工で、別のものです。

どちらもにおいの原因を全部なくすわけではありません。

足のにおいは汗そのものではなく、皮膚の常在菌が汗や皮脂・角質を分解するときに出る物質が元になるので、加工に頼りきらず洗い替えを複数用意して1日履いたら休ませるほうが現実的でしょう。

買い替えの目安は、履き口の跡が浅くなってもずり落ちるようになったとき、指の股や親指の付け根の生地が薄く透けてきたときです。パッド入りのものは、パッド部分がつぶれて平らになったら役目を終えています。

よくある質問

外反母趾用の靴下を履けば、曲がった親指はまっすぐになりますか

靴下で骨の並びが変わるわけではありません。

指の間にパッドが入るタイプも、履いている間の指の位置を保つことをねらったもので、外した後の形が変わるとはいえません。

変形の進行や痛みが気になる場合は医療機関に相談してください。

5本指と足袋型では、どちらが外反母趾に向いていますか

痛む場所によります。

親指と人差し指が重なって皮膚が擦れているなら、指の間すべてに生地が入る5本指のほうが擦れは減ります。

足全体の幅が増えるのを避けたい、あるいは靴の中に余裕がないなら、親指だけを分ける足袋型のほうが収まります。

就寝時に履いてもよいですか

指先を絞らないゆったりしたタイプなら、締め付けが少ないぶん寝ている間の着用にも使いやすいです。着圧や強いアーチサポートの入ったものは日中の活動を前提にした設計なので、就寝時向けと明記されていないものを長時間履くのは避けてください。

床で滑るのが怖いのですが、滑り止め付きを選べばよいですか

屋内で靴を履かずに過ごす時間が長いなら選択肢になります。

ただし滑り止めの樹脂は足裏側にあるため、その部分だけ厚みと硬さが出ます。

指の付け根に当たる位置に樹脂が来ていないかを見てください。

室内用と介護用の違いは滑り止め靴下の選び方で解説しています。

かがんで履くのがつらいときはどうすればよいですか

5本指は指を1本ずつ入れる手間があるので、前かがみの姿勢が取りづらい人には負担になります。

履く動作そのものを楽にする道具についてはソックスエイドの使い方と選び方で解説しています。

履かせる側の視点も含めた選び方は介護用靴下の選び方にまとめてあります。

まとめ

選ぶ順番は、指まわりの形状を決めてから、サポートの有無、最後に厚みという流れになります。

指の間の擦れが気になるなら5本指、幅が出るのを避けたいなら足袋型、当たる場所がはっきりしているなら余計なものを足さない指先ゆったりタイプという分け方です。

どれを選んでも、今履いている靴に厚みぶんの余裕がなければ圧は親指の付け根に戻ってきます。

足裏の疲れや横幅の広がりが主な悩みなら、指まわりよりアーチの支え方を先に見るという道もあります。

土踏まずの落ち込みが関係している場合の考え方は扁平足の人の靴下の選び方で解説しています。

ぜひ本記事のタイプ別比較表と、レンジ表記の読み方を参考に、自分の痛む場所と靴の余裕から一足を絞り込んでみてください。

あなたへのおすすめ