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防水の靴下の選び方|雨の日に濡れない仕組みと限界

防水の靴下の選び方|雨の日に濡れない仕組みと限界

雨の日に長靴を履いても、夕方には靴下が湿っています。防水靴下は、外側の編み地と肌側の編み地の間に水を通さない膜をはさんだ3層構造の製品を指し、生地の表面で水をはじく撥水加工の靴下とは別のものです。

やっかいなのは、膜が水を止めるのは生地の面だけという点です。

履き口より上から入った水は膜の内側にたまり、外へ抜けません。

丈を間違えると、防水と書かれた製品でも中は濡れます。

サイズ表記も普通の靴下と同じ「22-24cm」のレンジ表記ですが、膜の分だけ厚くなるので靴側の余裕まで含めて考える必要があります。

本記事では、防水と撥水の違い・耐水圧や透湿の表記の読み方・用途別の丈とサイズの決め方・水が入ってしまう場所の確認点を解説します。

靴下Lab編集部

靴下Labは、「快適な足元から、毎日の生活をもっと豊かに」をテーマに、靴下に関するあらゆる情報を調査・発信するメディアです。素材や機能の違い、季節に応じた選び方、消臭・防寒・健康サポートなど、靴下に関する疑問をわかりやすく解説しています。

※本記事はAIの補助を得て作成し編集部が校正しています。

防水靴下の「防水」は、生地の間にはさんだ膜が水を止める仕組みです

防水靴下の多くは、外側に摩耗に耐える編み地、中間に水を通さない膜、肌側に汗を吸う編み地を重ねた3層の作りになっています。

水を止めているのは中間の膜だけで、外側の編み地は濡れます。

履いた直後から表面がじわりと湿るのは正常な状態で、膜の内側まで来ていなければ足は濡れません。

撥水加工の靴下とは別のもの

撥水は、繊維の表面に水をはじく処理をして水滴を玉にする加工です。

水滴が付く程度なら効きますが、水圧がかかったり長時間水に触れたりすると繊維の間から通ります。

洗濯や摩擦で効果が落ちていくのも撥水加工の性質です。

膜を持たない靴下は、どれだけ水をはじいても防水靴下とは呼べません。

透湿は防水と対になる表記

膜で水を止めると、内側の汗の逃げ場がなくなります。

そこで多くの防水靴下は、液体の水は通さないが水蒸気は通す膜を使い、透湿性を確保する設計になっています。

ただし汗の量が膜の処理能力を超えれば内側が湿ります。

濡れたときに外から入ったのか汗なのかを切り分けるには、湿っている範囲を見てください。

足裏と指の間だけが湿っているなら、たいていは汗です。

防水靴下のパッケージに並ぶ表記と、その意味

売り場では「撥水」「防水」「耐水」「透湿」が似た顔で並びます。指している内容は次のように違います。

表記意味該当する使い方
撥水生地の表面で水滴をはじく。水圧や長時間の接触では通る小雨、水しぶきが飛ぶ程度
防水(膜入り)生地の間の膜で水の侵入を止める雨天の徒歩、濡れた靴の中、雪
耐水圧(mm)水圧をかけて水が染み出すまでの高さを示した値。数値が大きいほど水圧に強い沢歩き、水たまりに浸かる場面
透湿(g/m²・24h)24時間で1平方メートルあたり何gの水蒸気を通すかを示した値歩き続けて汗をかく場面

耐水圧と透湿の数値は、メーカーが自社の試験で示しているものです。

試験のやり方や条件が公開されていない製品もあるため、他社の数値と横並びで比べられるとはかぎりません。

数値が見つからないときは、膜が入っているかどうか、縫い目がどう処理されているかという構造の説明を先に読んでください。

防水靴下の丈は、水がどこまで来るかで決めます

膜が水を止めるのは生地の部分だけで、履き口は開いています。

上から入った水は膜にはじかれて足元にたまり、歩いても抜けません。

丈選びは、その日いちばん高いところまで水が来る位置を基準にしてください。

場面ごとの丈の目安

舗装路を歩くだけで、靴の中に染みてくる水が問題なら、くるぶし丈からクルー丈で足ります。

水たまりを踏む、雪が積もった道を歩く、長靴の中に水が入るといった場面では、ふくらはぎまで覆うハイソックス丈が必要です。

沢に足を入れるなら膝下でも足りません。

丈を伸ばすほどずり落ちも起きやすくなるので、履き口の締まり方は合わせて確認してください。

ずり落ちを抑える編みの工夫はハイソックスの丈の選び方で解説しています。

靴の履き口との高さ関係

靴下の丈より靴の履き口が高いと、靴の中に入った水が靴下の履き口から入りません。

逆に、ローカットの靴に長い防水靴下を合わせると、水は靴下の外側を流れ落ちます。

靴と靴下のどちらが高いかで水の通り道が変わるので、靴下だけを見て決めないでください。

サイズはcmのレンジ表記で、mmHgやデニールとは別の数字です

防水靴下のサイズも、普通の靴下と同じく「25-27cm」のような足長のレンジ表記が一般的です。

着圧を示すmmHgや、糸の太さを示すデニールとは無関係の数字なので、混ぜて読まないでください。

同じ表記でもメーカーによって実寸は違います。

膜は編み地ほど伸びません。

そのため防水靴下は普通の靴下より伸縮の幅が小さく、レンジの上限や下限ぎりぎりだと合わせにくくなります。

レンジの中央に自分の足長が来るものを選ぶのが無難です。

足長は、かかとを壁に付けて立ち、いちばん長い指の先までを測った値を使ってください。

もうひとつ靴側の問題があります。

3層になるぶん、防水靴下は普通の靴下よりはっきり厚いです。

いつもの靴に履くと甲が窮屈になり、足が締まって血のめぐりが悪くなったり、指が当たったりします。

靴の中で足が前後に動かない範囲で、余裕のある靴を選んでください。

厚みで暖かさを求めるのとは別の話で、保温をねらうなら中間層の考え方から見直したほうが早いです。

素材ごとの暖かさの決まり方はあったか靴下の選び方で解説しています。

同じ「防水」でも製品ごとに水準がずれる理由

表記が同じでも中身が違うのは、止めている場所と試験条件がそろっていないからです。

膜の素材、膜と編み地の貼り合わせ方、縫い目の処理のどれかが弱いと、面としては防水でもそこから水が入ります。

とくに縫い目は差が出やすい部分で、筒状に編んで縫い目をなくした製品と、裁断して縫い合わせた製品では水の入り方が変わります。

洗濯と屈曲で水準は下がります

膜は消耗します。

洗濯機の摩擦や、足首が曲がる部分の繰り返しの屈曲で、膜そのものや貼り合わせが傷みます。

新品時の耐水圧が高くても、その値がずっと続くわけではありません。

洗い方の指定はメーカーごとに違うため、洗濯表示のとおりに扱ってください。

柔軟剤や漂白剤を避けるよう指定している製品もあります。

確認する場所

商品ページで見るべきなのは、層構造の説明、縫い目の処理、洗濯表示の3か所です。

パッケージなら裏面の品質表示と注意書きに書かれています。

「防水」の文字だけが大きく出ていて、膜の記載も洗濯方法もない製品は、撥水加工の靴下である場合があります。

タイプごとの作りの差やブランドの位置づけは靴下ブランドの選び方で解説しています。

合わないものを選んだときに起こること

丈が足りないと、上から入った水が膜の内側に残ります。

普通の靴下なら歩くうちに水が抜けて乾き始めますが、防水靴下では抜けません。

濡れたことに気づいたら、脱いで水を出したほうが早く回復します。

サイズが大きすぎると、靴の中で生地が動きます。

たるんだ部分が折れ曲がり、その一点に屈曲が集中して膜が傷みます。

かかとの位置がずれれば、当たる場所の編み地だけが先に薄くなります。

小さすぎる場合はつま先と甲に張りが出て、やはり膜に負担がかかります。

もうひとつ起こりやすいのが、においです。

足のにおいは汗そのものではなく、皮膚の常在菌が汗や皮脂、角質を分解するときに出る物質が元になります。

膜で湿気が抜けにくい靴下は内側が湿った状態が続きやすく、菌が増えやすい環境になります。

使ったあとは中まで乾かし、連日履くなら2足を交互に回してください。

足のにおいや皮膚の状態が気になる場合は、医療機関に相談してください。

よくある質問

防水靴下は洗濯機で洗えますか

製品によって違います。

洗濯機を使えるものもありますが、ネットの使用、柔軟剤や漂白剤を避けること、乾燥機を使わないことなど、条件を付けているメーカーがあります。

膜と貼り合わせを傷めると防水の水準が落ちるため、洗濯表示の指定に従ってください。

防水靴下を履けば長靴は不要になりますか

置き換えにはなりません。

履き口が開いている以上、上から入る水は止められず、靴底のない靴下では地面からの突き上げも防げません。

長靴が使えない場面、たとえばスニーカーで濡れた道を歩くときや、足元が濡れる作業で靴を替えられないときに使う道具だと考えてください。

サイズは靴のサイズと同じ表記を選べばよいですか

靴のサイズと靴下のレンジ表記は1対1で対応しません。

基準になるのは実際の足長で、これを測ってレンジの中央に入るものを選んでください。

あわせて、厚みが増した靴下で靴に余裕が残るかも確かめてください。

まとめ

防水靴下の「防水」は、生地の間にはさんだ膜が水を止める仕組みを指します。

撥水加工とは別のもので、耐水圧や透湿の数値はメーカーごとの試験にもとづく値なので、横並びで比べる前に膜の有無と縫い目の処理を確認したほうが確実です。

丈は、その日いちばん高いところまで水が来る位置から逆算し、サイズは足長を測ってレンジの中央に入るものを選びます。

膜は洗濯と屈曲で消耗し、湿気がこもればにおいも出やすくなります。ぜひ本記事の表記の対応表と丈の目安、サイズの決め方を参考に、自分が濡れる場面に合う一足を選んでください。

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